俺の彼女【nino】 (ページ43)

今日:36 hit、昨日:23 hit、合計:1,290,557 hit

2 ページ43

.

「ん、これ相葉氏から」

袋を渡し、中を覗き込んだお嬢さんの目が輝いてますよ。

お前、ほんとに鍛えんの？

「がんばらなきゃ・・・」

「・・・また急にどうしたのよ」

「私が頑張らないと死んじゃうから」

「は？誰がよ」

「和お兄さんが」

「俺かよ！あー・・・またなんでそんな発想したの・・・」

「この間の木曜日ね？観てたの」

「なにを」

「19時からのやつ」

番組名をいいなさいよ、番組名を。

まぁわかるけどさ。

てか、お嬢さんが録画じゃなく観てるなんて珍しいじゃないよ。

「そんで？」

「それで二宮さんが・・・・・筋力女の子以下だって・・・・・」

「・・・・・」

確かにね、言いました。

私言いましたよ。

それと何の関係があんのよ。

「・・・で？」

「でね、いざとなったら私が助けなきゃでしょ？」

もう誰をなんて聞きませんよ・・・

「そんな状況にならないでしょうよ・・・」

「わかんないじゃん？突然ゾンビに襲われて、窓から落ちそうになった二宮さんを引き上げるだけの力つけないとお兄さん死んじゃう」

「・・・・・」

お前ね、前回観たホラー映画に影響されすぎ。

んなこと現実に起るわけないでしょうが！

あーあほらし。

「もうお前のホラーに付き合わない」

「え！なんで！」

「あなた影響されすぎ。いちいちめんどいっての」

「えー？結構本気だよ？」

自分の二の腕をむにむに触ってるお嬢さん。

「・・・俺は今のままが好きですけどね？」

真似てむにっとお嬢さんの二の腕をつかむ。

きょとんと俺の顔を観た後、にやって笑ってまた顔そらしてますよ(笑)

「そっかー。じゃこのままでいっかなー♪」

袋を持ってクローゼットへ消えて行くお嬢さん。

・・・あなたもらっといて1回も使わない気？

俺に軽くそう言われてやめるとか、どの口が「本気」とか言ったのよ。