俺の彼女【nino】 (ページ36)

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-某月某日の彼女(16)- nino ページ36

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「和！やばい！！どうしよう！！！」

午前中買い物にでかけたお嬢さん。

帰ってきたと思ったとたんに、これですよ。

俺？俺は夕方までオフなんでのんびりゲームしてますよ？

「何よ、どしたの」

「階間違えた・・・」

「は？」

「降りる階間違えたの・・・んでね、荷物も重かったし寒いし早く中に入りたくてね」

やばいって言ってる割に笑ってますけど。

早く言いなさいよ。

「部屋の前に行って、鍵開けようとしたら鍵回らなくて・・・あれ！？なんで！？って思って、ドアノブがちゃがちゃしてピンポン連打したとこで、1階下の部屋だったことに気がついて、急いで逃げてきた！」

「・・・・・・・・・・」

「どうしよう！大丈夫かな！？不審者に思われてないかな！？？」

はぁ・・・何やってんのよ、うちのお嬢さんは・・・・・

「どう考えたって不審者でしょ・・・」

「やっぱりそうだよね！？しかもたぶん下に住んでる子、女の子だと思う。あー家にいたのかな？」

「なんで女の子だって知ってんの」

「前にすんごいいい匂いのする女の子とエレベーターで一緒になってね？何階に住んでるのかなーって思ったら、いっこ下の階で降りて。それで私が部屋の前についた時に、ちょうど真下らへんでドア閉まる音したから、たぶんそうだと思う。ほんとそうだったらどうしよ。引っ越しちゃうかな？」

「俺がやられたら引っ越すわ。ってか、鍵回らなかった時点でよく考えなさいって・・・そもそもなんで下の階なんかで降りたのよ」

「それがわかんないんだよね。神様のいたずら？」

「そんないたずらする神様がどこにいんのよ・・・」

「ほんとどうしよ。お手紙でもしたためようかな？」

うちのお嬢さん恐いでしょ・・・？

俺の理解の範疇を超えるこういう突拍子もないこと、時々やらかすのよ。

鍵回らない時点でおかしいでしょうが。

なんでドア開けようとしてピンポンするかね・・・。