俺の彼女【nino】 (ページ18)

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トランプをかたしてお嬢さんのもとへ行くと話し声が。

「いや、負けてないですよ？二宮和也がずるしたの。そう。これは負けじゃないんです！」

ん？電話？あなた誰に電話してるのよ。

「そうだからね、大野さんになら勝てると思って。」

・・・・・は？

「え？今回ビリじゃない？いやいや、大丈夫。テレビで見てた限りでは口元ニヤついててバレバレだったから。絶対大野さんには勝てると思う。私が負けたら夕飯ご馳走します。」

大丈夫ってなにがよ。

それより何大野さんに電話してんだよ！

お前電話番号まで知ってんのかよ・・・

急いで携帯を取り上げて、耳にあてる。

「っ！ちょっと！！！」

和「・・・大野さん？」

智『にのー？』

寝起きっぽい大野さんの笑ってる声が聞こえる。

和「・・・ご迷惑をおかけしました」

「私の携帯っ」

智『んふふ、大丈夫？』

「ちょ・・っと！」

和「大丈夫です。ではまた休み明けに。」

「え！待っ」

智『んはは。そんじゃね～』

通話を切って、携帯を枕元に放り投げた。

「ちょっとなんでよ」

「こっちのセリフだわ！何してんのよ・・・」

「え。大野さんになら勝てるかなって」

「だからってせっかくの正月休み電話すんなや・・・」

「あ。忘れてた・・・ごめんよ大野さん・・・」

大野さんに電話すんのもそうだけど、せっかくの休みよ？

2人でゆっくりしたいとかないのかよ。うちのお嬢さんは。

まぁ休みだからって、普段とそんな変わらないのがお嬢さんだってのは十分承知してるけどさ、もうちょっとあるでしょうよ。