俺の彼女【nino】 (ページ17)

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カードをみたところで透視できるわけもなく、お嬢さんを見ると目が合う。

お嬢さんの口元がニヤけて、目をばっとそらされた。

そして視線が戻って来て目が合うと、またそらされる。

「・・・・・」

「こっち見ないで！」

「なんでよ」

「見ないでってば！」

「なによ(笑)」

うちのお嬢さん、俺に見つめられるの苦手なんです(笑)

普段俺が家に居てもゲームやってたり、お嬢さんも他のことしてるから、じっと見つめ合う事なんてそうそうない訳で。

俺の事はちょこちょこ見てるくせに、自分は見られるの嫌とかね(笑)

「いいから早く引いてよ！」

「こういうのはちゃんと相手の心を読まないとね？」

「まだ枚数あるんだからそんな事しなくていいでしょ！！」

「最初が肝心ていうでしょ？ほら、こっち向いてごらんなさいな(笑)」

恐る恐るそらしてた瞳が戻って来て、俺ともっかい目を合わせたけど、おどおどしてる。

・・・・・あー、楽し(笑)

持ってたカードを机に置く。

「Aちゃん？」

ちゃんづけされて警戒しているお嬢さんに近づき、耳元で囁く。

「どれがババか教えて・・・」

お嬢さんが後ろに飛び退き、持ってたカードが飛び散る。

予想以上の反応にニヤニヤしながらお嬢さんを見たら、顔真っ赤にしてやんの(笑)

「あーあー。カード抜いたのと混ざっちゃったじゃないよ・・・・・もっかいする？」

首を傾けつつ普段はしない仕事用の流し目と笑みをお嬢さんに向けると、また思いっきり顔をそらしたかと思ったら、急に立ち上がってリビングを出て行く。

向った先は寝室。

お嬢さんの雄叫びが聞こえてきた。

「うぅぅぅぅ、くやしいいいぃぃぃぃぃ」

あー、どうしよ・・・・・ちょー楽しいわ(笑)

まぁあれですよ。俺に勝とうだなんて100億年はやいってね？(笑)