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それからしばらくして、みんなが帰ってきた音がした。
下で話している声が微かに聞こえる。
雅「...あれ？にのちゃんは？」
智「上で寝てる。」
翔「寝てる？」
智「うん。なんかお昼くらいに熱あることが分かってさ...」
やっぱり大野さんは俺が寝ていると思ってる。
実際は寝ずにこうして仕事をしていることに少し罪悪感が生まれた。
なんだか先ほどよりも体が怠い。
でも、この仕事だけは今日中にやらないと。
そう思ってまたパソコンに向かう。
しばらくして。
潤「和。体調悪いんじゃないのかよ」
急に聞こえた声に体がビクリとする。
潤くんはいつの間に入ってきたのか、ドアにもたれて俺のことを見ていた。
和「あ、、潤くん。おかえり」
潤「なぁ寝てなくていいの？」
和「うん...大丈夫」
また画面へと視線を移す。潤くんの目がこわかった。
潤「ちょっとごめんな」
首筋に手が当てられる感覚がする。
潤くんの手がひんやりとしていて気持ちいい。
潤「え、お前すごい熱じゃん。」
和「でも平気なの」
潤「そんなこと言って...後々辛くなるのは自分だろ？早く寝なって」
和「でも、」
潤「でもじゃなくて！自分の体調管理はしっかりしろよ」
和「大丈夫だって言ってるじゃん！」
潤「は！？こんなに心配してんのに。…じゃあもういいよ。好きにしろ。後で辛くなっても知らないからな」
そう言って潤くんは部屋を出ていった。
強めに扉が閉まる。
和「…潤くん、、、」
潤くんは心配してくれているだけなのに。
俺はいつもみんなに迷惑かけてばっかり。
でも、自分のことなんだから自分が一番よくわかってる。
そう思って、潤くんには申し訳ないと思うけど仕事を続けた。
この時に素直に言えていたら後々後悔することはなかったのに...。
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作者名：Kai | 作成日時：2020年7月11日 11時
