Voyage.3 (ページ13)

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翔くんが来てくれたことで安心した。

翔「にの？聞こえるか？」

和「ん、、」

俺たちの声は聞こえてるみたい。

それでもまだ辛そう。

翔「どこが痛いか言える？」

和「こしっ、、、腰がいたい、、」

翔「腰が痛いのね、他は？」

和「ちょっと、、きもちわるい...」

にのは絞り出すようにして声を出した。

翔「気持ち悪いか、、今すぐに吐きそうな感じ？」

和「そこまでじゃない」

翔「そか。とりあえず意識はちゃんとしてるね、よかった」

翔くんがそう言うとにのも少し安心したような顔をした。

気持ち悪いというから、腰に響かない程度に背中を優しくさすってあげる。

にのはずっと浅い呼吸を繰り返していた。

智「辛いな、、よしよし」

それからしばらく経つと、にのはしっかりと喋るようになってきた。

でも、意識がはっきりしてきた分、痛みも強く感じるみたいで。

和「ううっ、、腰痛い、、」

智「強く打っちゃったかね」

翔「いつまでもここにいるわけにいかないし、あっちに移動させようか。智くん手伝ってもらっていい？」

智「もちろん！俺こっちから支えるね」

翔くんとなるべく動かさないようににのを運ぶ。

事前に座布団を敷いておいて、その上にゆっくりとおろした。

腰が痛いと言っているから横向きに寝かせる。

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