イケメン一家の末っ子ちゃん２～ARS～ (ページ20)

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＊52＊＜翔Side＞ページ20

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＜翔Side＞

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一波乱あったけど、暫くして今日の宿に無事到着した。

温泉街にある立派な老舗旅館だ。

A「ふぉ～！すご～いっ！こんな処にタダで泊まっちゃって本当にいいの！？」

翔「いいんだよ。ゆっくりしような、A！」

A「うんっ♪翔にぃ、早く行こ？」

Aが俺の腕を取って、嬉しそうにぴょんぴょん入口に向かった。

はは笑。かわいいなぁ～…

あー！来てよかったー！！

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さっき“タダ”って言ったでしょ？

実はさー自分で言うのも照れるんだけど、この間、俺が社内の営業成績が全国１位になったんだ。

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約１週間前・・・

社長「いやー嵐野くん！この度は良くやってくれたよ。君の噂は常々聞いていたが、ここまで出来るとは！
君のお陰で会社の売上も伸びたよ！ハッハッハッ！」

翔「いえ、とんでもございません。僕はただ一社員として、やるべき事をしたまでです。」

社長「なんて謙虚なんだ君は…。嵐野くん、君には今回報奨金10万円と、私行きつけの老舗旅館への招待をさせてもらいたい。
二人でいいかね？ぜひ、恋人とでも行って来なさい！」

翔「え！？そんな…報奨金と旅行だなんて！僕は恋人も居ませんし、家族が大切なので一人そんな贅沢は出来ません…。
折角ですが…遠慮させて頂きます。」

社長「まったく…どこまでも謙虚なんだな…君は笑。
よし、分かった！御家族も招待しよう。これは私の感謝の気持ちなんだ、文句は言わせないぞ？」

翔「社長も…頑固ですね笑。ありがとうございます、お言葉に甘えさせて頂きます。」

社長「頑固じゃなきゃ、社長は務まらん！御家族と、ゆっくり羽を伸ばして来てくれたまえ！ハッハッハッ！」

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という、社長の粋な計らいで、この立派な老舗旅館にタダで泊まれることになったんだ。

みんな喜んでくれて、Stormは臨時休業、Aも遥さんに頼んで休みを貰った。

ただ、和だけちょうど仕事が立て込んでいたらしいんだけど、珍しく早く会社に行ったりして頑張って
なんとか今日の午後からと明日明後日の二日間、有休を取れた。

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みんなが、特に隣のAが、こんなに楽しそうにしている姿を見ると

あー俺、仕事頑張って良かったなぁーって

心から思えるんだ。

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