不倫の話。 (ページ5)

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Chapter 4 ページ5

『あぁ！！！ムシャクシャする！！』

「隆平、ごめんね」

『何でAが謝んの！』

「だって...」

『俺はあいつに逆らえへんかったんやで。あいつに手出したらAが俺を怖がると思って..俺の前から消えると思って..』

「隆平..」

『ごめん。』

「もう謝らなくていいよ..』

『惚れてる女が他の男に手出されて自分はただ見てるだけやってんで！謝らへんわけないやん！』

隆平は私の腕を引っ張り自分の寝室へと連れて行く。

ベッドに強く私を押し倒す彼はいつもより怖い。

「っ...隆平」

『ごめん..抱かして』

隆平の目に溜まる涙に映る私の悲しい顔。

「隆平..」

彼の頬を伝わる涙を拭い、ゆっくりと自分の唇と彼の唇を重ねた。

優しく唇を重ねていく度に理性が壊れていく。

『やっば..優しく出来ひんかも』

隆平はいきなり、濡れていた私の中に入った。

-

『っっ！Aっ！』

私の名前を呼んで果てた隆平。

疲れて目を瞑る私の顔を撫で、隆平は囁く。

『俺の前から消えんといてや』

-

『...A..A！』

「んー？」

『やっと起きた笑』

ゆっくりと目を開けると隆平と目が合う。

『おはようさん』

「んん..おはよう」

『やっぱり昨日激しくしすぎたんかな』

「うん..腰痛い」

『ごめん！』

隆平は私の腰に手を回すと首にキスしてくる。

しばらく二人でゴロゴロしていたら私は重要な事を思い出した。

「あ！」

『あ？』

「今日帰るとこない..」

そう私が言うと彼は嬉しそうに微笑んだ。

『そう言うと思ってた』