疑似恋愛～Kazunari～ (ページ47)

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さっきから繋いでるりんごちゃんの手はなんか固まってて

あ、照れてるんだって気づいた

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あ)「なに笑ってんの？笑」
和)「ん。なんでも？笑」

なんか可愛いなって思う

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和)「なんか飲み物いる？俺買ってくるよ？」
あ)「うん！いる！」

そう言ってりんごちゃんをベンチに座らせた

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和)「なんか自販機ないんだけど…」

予想よりも遠く遠くにあった

和)「レモンティーでいっか」

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あ)「ちょ。ちょっと離してください」

男)「ねー、Aちゃんなんで覚えてないの？こんなに好きなのにさ」

あ)「本当にごめんなさい。」

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そこにはりんごちゃんの腕を掴んで

今にも殴られそうな勢い

男)「そうだったよね。あの時も俺なんかに見向きもしないでさ、けどやっと見つけたよ」

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和)「あのさ、その子俺のなの。離してくれないかな？」

殴りかけたその瞬間俺はその男の腕をもってとめていた

男)「は？お前が？」
和)「そうだけど？これ以上近づいたら警察よぶぞ？」

そういうと動揺して
走って逃げていってしまった

なんか知らないけどさいつの間にか俺の腕の中にはりんごちゃんがいて抱きしめていた

和)「りんごちゃん大丈夫？」

あ)「…ぅ、うん。」

そういう彼女だけど少しだけ体が震えていて

和)「強がらなくていいよ？怖かったね。」

あ)「そこで優しくするなんて反則だよ……二宮くんありがとう。」

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めんどくさいことは嫌い

巻き込まられるのは嫌い

そんな俺が

いつの間にか
走ってりんごちゃんを助けていた。

とにかくりんごちゃんが傷つくのが怖かった。
取り返しのつかないことになってたら

とにかく怖かったんだ。

りんごちゃんが無事で本当によかった。

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こんな感情になってるのにこれ以上近付きそうになったら反らしてしまう。

それはきっと俺が弱いから。