僕の涼介。

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side Y.N


「なあ裕翔、今日って夜空いてたりする？」


いつも通り騒がしいJUMPの楽屋。
撮影も終わったのに、まだ誰も帰ろうとしない。

知念だけは次の仕事の関係でもう出るみたいだけど。


やまが俺に声をかけてきた。


「あぁ、空いてるけど」

「ちょっと付き合ってくんね？」

「どうしたの？」

「相談ごとみたいな」

「良いけど....」

「じゃあ、今日の20時くらいに、裕翔ん家行っても良い？」

「あ、うん。わかった」



やまも自分の荷物を持って、楽屋を出た。

やまの相談ごとってなんだろう。


俺も少し他のメンバーとの雑談に加わってから、家に向かった。

着いてから家のことをやっていると、メールの通知音がした。


見てみると、もうすぐ家に着くということだったから時計を見たら、20時を少し過ぎたところだった。



『了解』とだけ送って待っていると、インターホンが鳴る。

画面を見ると、やまの姿が映っていたから、鍵を開けた。


扉のほうに吸い込まれるようにやまが入っていくのを確認して、3分後くらいに玄関の鍵を開けた。



また呼び鈴が鳴って「あいてるよー！」と大声で玄関に向かって言うと、ドアが開いた。

「お邪魔します」

と遠慮がちに言う声が聞こえて、やまが来たことを改めて確認する。



リビングを出て、玄関に歩みを進める。

服着替えなかったんだ。

なんてどうでもいいことを思っていたとき、やまが急に俺の胸にとびこんでくる。


びっくりしてやまのほうを見た瞬間に、唇を塞がれた。

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