13 ページ14
「あれ、お前ら昨日もそれ着てなかった?」
2人が楽屋に入ってきて開口一番、ひかがからかうような口調で2人に聞いた。
他のメンバーもぞろぞろとひかの声に反応して集まってくる。
これで、2人がお互いに顔を見合わせて笑いあってなんでもない、と意味深な感じで去って行ったら僕は耐えられなかったと思う。
けど、全然そんなことはなく、涼介が表情をひとつも変えることなく「俺は今日着る分の服がなかっただけ」とそっけなく答えた。
その涼介の反応に、ひかは面白くなさそうにふ〜ん、と返事をして、楽屋のすみのほうに帰って行った。
ゆーてぃーはひかになにも尋ねられなかったから特になにか話すこともなく、大貴や雄也のところに入っていった。
涼介は僕と目があうや否や、笑顔で僕の隣に座った。
僕は笑うことが出来なかった。
「どうしたの?知念。怖い顔して」
涼介はそう言って僕の顔を優しい表情で覗き込んだ。
「ううん。あのさ、涼介、昨日の夜なにしてた?」
一瞬涼介の顔が険しくなる。
「俺?なんで?」
「いや、この前借りてたDVD返したかったのと、一緒にやりたいゲームがあって」
というと、少し表情が和らぐ。
「......ごめん。仕事の打ち合わせが急に入っちゃってさ、結構長引いちゃって」
涼介はそう言って優しく微笑むと、連絡しなくてごめんな、と頭を撫でてくれた。
その顔を見ると、本当なのかなって安心しそうになるけど、まだ完全に疑いが晴れたわけじゃないから、涼介の言ってることは全部信じたいけど、今だけはどうしても信じられない。
119人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おーの(プロフ) - やましろさん» そうですそうです!私、その動画を作成・投稿した者でして、動画を見た方の「小説を読みたい」という声にお応えして、この小説を書かせていただいております。 (2019年5月9日 15時) (レス) id: 18d0cbdeeb (このIDを非表示/違反報告)
やましろ - youtubeに予告編(?)があったやつですか??? (2019年5月9日 1時) (レス) id: 31e5093717 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おーの | 作成日時:2019年5月2日 9時