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…それよりも ページ3
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そして、6月。
あれからというもの、和からの連絡はほとんど無く、
あたしは相も変わらず櫻井先輩のお店で働いている。
あ「先輩…どうしたんですか？」
翔「いやー、6月ってなんか誕生日ケーキの依頼増えるんだよね…」
あ「ホールです…よね…」
はぁ、と重たいため息が出る。
翔「ニノと連絡取ってる？」
あ「いや全く…」
翔「あ、そうなの？そっか…」
少し楽しそうに笑う先輩。
翔「フランスから、誕生日ケーキの発注来てるんだよな…(笑)」
いや、まさかね？
翔「一人では食べたくないんだって(笑)」
あ「それは、あの…」
翔「パスポート、持ってるよね？」
あ「はい、一応…」
翔「ニノがもうチケット用意してるし？
まぁ、まだ2週間も先だから、すぐ決めろとは言わないけど…(笑)」
ヒラヒラと先輩が１枚の水色のチケットを取り出した。
翔「俺んとこで修行した成果を見せて来たら？」
素直に頷けないあたしは、
あ「はは…」
と乾いた笑いを出すことしか出来なかった。
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作者名：杏仁豆腐 | 作成日時：2013年6月16日 23時
