夢桜４* (ページ9)

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「それもそうだな。うまい酒を堪能してからでも

良いな」

「・・・次の会合はいつですか？」

あたしは聞く。

「何故そのような事を？」

洋二郎さんは不思議そうな顔で聞く。

「まだ新人ゆえ、宴になかなか参加できません。

次の会合の時に洋二郎様と会えるか分かりません。

もし、次の会合時に宴に参加できなかったら

この部屋で洋二郎様を待っております」

出来るだけ妖艶な雰囲気を醸し出す。

「・・・４日後だ。会合が終わったら

菫を抱きにここに来る」

「えぇ。楽しみに待っております」

４日後・・・。

次の会合まであまり日がない。

和さんも翔さんもまだ体調が万全ではない。

孝之さんも傷の状態はどうだろうか・・・。

洋二郎さんの酌にお酒を注ぐ。

だいぶ酔いが回ってきて顔が赤くなってきていた。

洋二郎さんぐらいの人なら情報が書いた紙を持っているかもしれない。

「酔いが醒めてから菫を抱きたい。それまで少し寝ても良いか？」

「洋二郎様に触れても良いですか？」

自分でも恥ずかしくなるぐらいの言葉。

和さんにも言った事ないのに。

「・・・それなら酔いが醒めるぐらい気持ちよくしてくれ」

洋二郎さんはふっと笑う。

あたしはとりあえず洋二郎さんを押し倒し、上半身をはだけさせる。

懐などに紙は入っていなかった。

「菫？」

あたしは肩からするりと着物をはだけさせ、胸元が見えそうになるぐらいまで

はだけさせる。

「洋二郎様。私にも倒幕の作戦を教えて頂きませんか」

「そうだな。菫の体と交換だな」

ニヤリと笑みを浮かべた洋二郎さん。

手には紙が握られていた。その紙さえ手に入れば・・・。

洋二郎さんのお腹を思いっきり殴った。

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～和side～

翔にばれないように城を抜け出して華屋に来てしまった。

AにばれないようにAの後を付いて行く。

Aは男と共に部屋に入って行った。

男と二人きりなんて危険だ。

A・・・。