君のとなり【青】 (ページ43)

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流星side

流「俺、お前に言わなあかんことがある。」

麻子『...何？』

麻子は何となくおれの雰囲気で真面目な話やって気づいたらしく、ちゃんと聞いてくれた。

流「おれ、今までは受験勉強しながら麻子とデートしたりお互いの家でまったり出来とったけど、大学受験、そんな中途半端な気持ちでやってええんかなって思ってん。やから、、色々考えて、決めてん。...受験が終わるまで麻子となるべく会わんようにしようって。」

思ってたこと、考えてたことをすべて言った。
麻子の目を見てきっちりと。

しばらく沈黙が続いて、気付いたら麻子の目にたくさんの涙が溜まっとった。

流「ごめん、麻子。俺のわがままで。もしこんなやつ嫌やったら離れてくれてもええ。俺はずっと好きやけどな。」

麻子『......あほ。』

小さい声で麻子が呟いた。

流「え？」

麻子『離れるわけあらへんやん！私だって流星のこと大好きやしあいしとる。流星の気持ち聞いて、寂しいけど...流星おうえんしたいって…思った。やから、頑張ってや？？』

流「...っ！！」

俺は我慢出来ひんくて麻子を思いっきり抱きしめた。道の真ん中だとか、ほかの人に見られるとか考えられへんくて。

流「寂しい思いさせる...ほんまごめん」

麻子『大丈夫やってｸﾞｽｯ...家となりなんやから朝だって一緒に行けるし、学校内でも...会えるかもしれへんやん？ｸﾞｽｯ』

流「...うん、ごめんな」

抱きしめてるから顔は見えへんけど、麻子は泣いとって
ただただ抱きしめるしかなかった。

流「麻子、、泣かんでや」

麻子「何言ってるん、泣いてへんよ笑」

やっと決めたことが揺らぎそうにもなったけど、でもやっぱり頑張るしかないんやなって。
ちゃんと合格して、また麻子を抱きしめられるように。