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〜和side〜
「あとさ、Aちゃんの鎖骨の印。
あんたでしょ？つけたの」
「どうだろうね。Aの鎖骨に印をつけたのは
誰だって関係ないでしょ。須賀原はAの彼氏でも
何でもないんだから。
俺はAの幼馴染だから、必ずAを守るよ」
俺がそう言うと、Aはうつむく。
Aってば泣いてる。
ふっと笑みをこぼす。
「何がおかしいんだ。
いつだって僕は惚れた女にフラれ続けてきた。
だから、こうやって捕まえて触れることしかできないんだよ」
須賀原はAのキャミソールをめくり、胸を触る。
「あぁっ・・・」
Aからもれる声。
「須賀原の考えは間違ってるよ。
強引に奪ったって相手の気持ちは変わらない。
須賀原は強引に奪って相手の気持ちも変わるって思ってるよね？」
「違うっ・・・強引に何もかも奪えば気持ちだって奪えるはずだっ・・・」
須賀原はAの肩をつかみ、一緒に立ち上がらせる。
「本郷」
俺が本郷の名前を呼ぶと、保健室の外から勢いよくボールが投げられる。
上手くカーブをして、須賀原にあたった。
「っ・・・」
須賀原はAから離れて、手を押えてしゃがみこむ。
「本郷、Aをっ」
「了解」
本郷はAの側に駆け寄り、縄をほどく。
俺は、須賀原を取り押さえた。
「お前はどこの学校だ。
どうやってAと会った」
「答える必要はない」
須賀原は反抗するので、俺は手に力を入れる。
「っ・・・分かったから。言うからっ・・・。
俺は、刈山高校２年の須賀原啓一」
本郷から縄を受け取り、須賀原の手を縄で縛る。
刈山高校に連絡をとるために、俺は職員室に向かった。
「本郷は、Aの側にいてあげて？」
そう言って保健室を出た。
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作者名：黒猫* | 作成日時：2014年5月6日 17時
