幼馴染先生。 (ページ34)

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「監督―。スポーツ飲料、湿布等の買い出し行ってきまーす」

「はーい」

あたしは須賀原君と一緒に近くのスーパーまで出かけた。

「田内さんって、家はこの近くなの？」

「うん。学校のすぐそばのマンションだからね。

ここのスーパーはよく来るよ」

「へぇー・・・そうなんだ。

僕も近くに住んでるけど、田内さんよりは学校から遠い場所かな」

「須賀原君同じ方向だったんだ」

「田内さん遅い時間まで部活やってたから

気付かないのはしょうがないよ」

ふふっと笑いながら須賀原君は言った。

「須賀原君は小中学校と部活なにやってたの？」

「小中学校も科学部だったよ。

でもここには科学部ないし、特に興味のある

部活なかったから、昔から観るのが好きだった

野球のマネージャーをやろうと思って」

「へぇ・・・そうだったんだね」

須賀原君の話を聞きながらあたし達は買い物を進めた。

「今日さ、監督の誕生日だからケーキ買ってくね」

「分かった。僕は、お金払ってくるね」

ショーケースに並べられたケーキを見た。

「監督何が好きなんだろー・・・」

チョコレートケーキを買うことにした。

店員さんからケーキを受け取り入り口付近で待ってる

須賀原君のもとに行った。

「あー・・・重いのにごめんね・・・」

「大丈夫」

ひょろひょろとしているのに意外と力が強い。

学校に着き、ケーキを部室の冷蔵庫にしまった。

「お疲れ―」

和君が隣にきて、微笑む。

「スポーツ飲料の配布おねがいしていーい？」

「はーい」

まだ日焼け止めを塗ってないから、ジャージを着て

グランドに出た。

「お疲れ様です」

受け取りに来た部員全員にスポーツ飲料を渡す。

「田内―！一年生にボール投げてー」

「はーい」

一年生の相手をするのは、マネージャーの仕事では

ないと思うが・・・。

仕方なく、グローブを受け取りボールを投げることにした。