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でも・・・。
怖い。
あたしは携帯を取り出して和君に電話をかけた。
「A？どうした？」
電話越しに聞こえる和君の優しい声。
「和君。助けて・・・」
必死に怖い気持ちを抑えて和君に助けを求める。
「何？どうしたの？そんな震えた声で」
「後ろから誰か付いてくる。怖いよ・・・」
「分かった。今すぐ迎えに行くから、
Aはマンションに戻らず学校に向かってきて」
「うん。分かった」
あたしは学校に走って行った。
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〜和side〜
Aからの突然の電話に驚き、俺は
急いで学校から出た。
Aっ・・・。
声が震えてた。後ろから誰かついてきたって事だから
まだ襲われていないのか。
正門から出るとAが走ってくるのが見えた。
俺は急いでAの元に駆け寄り、Aを抱きしめた。
Aは震えていた。
僕はAの恐怖を取り除くようにぎゅっと抱きしめた。
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「和君・・・」
和君はあたしをぎゅっと抱きしめていた。
「怖かったのによくここまで走って来たね。
頑張った」
ポンポンと優しく頭を撫でられた。
「学校に入ろう？」
和君に連れられあたしは校内へ入った。
「職員室行こうか。一番安全だし・・・」
和君は言う。
「職員室なら隣にいてあげられるから」
和君は笑った。
和君はぎゅっと手を握ってくれていた。
とっても安心する・・・。
職員室の窓から雨が降っているのが見えた。
「降り始めたね・・・。雷とか鳴らないといいけど・・・」
和君がぼそりと言う。
「雷！？」
こんな怖い状態に雷が鳴ったらあたしはだめだ。
「雷鳴ったって俺が側にいるからいいでしょ？
抱きついてていいから。
なんならキスしようか？落ち着くでしょ？」
冗談っぽく和君は言った。
「和君のバカ」
ぎゅっと和君の腕を抱きしめた。
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作者名：黒猫* | 作成日時：2014年5月6日 17時
