【A】本当の君・自分【N】 (ページ6)

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#6　雅side ページ6

嫌いって言われて。

あぁ、本当に駄目なんだなって。

A「ごめん・・・ごめんね、二宮くん。」

そう言って僕は走り出した。

後ろも振り返らず。

家に帰って部屋につくといつかみたいにまた自然と涙が出てきた。

A「二宮くん・・・やっぱり僕・・・駄目だよ・・・。」

君がいなきゃ生きていけない・・・。

１ヶ月たって思い知ったんだよ。

二宮くんとの思い出を脳裏に浮かべながらそれに比例して涙が溢れてくる。

さっきの二宮くんの目・・・氷のようだった。

でも・・・その中に悲しみがうつってた。

その理由は何？

氷の裏にある二宮くんの本当の心が知りたい。

その氷を僕がとかしてあげたい。

いつも毎日が楽しかった。

君がいると毎日がカラフルだった。

モノクロの世界から連れ出してくれたのは君だった。

あの日から、出会った日から君は僕の支えだった。

そして僕は、君の泣き顔を埋める肩になれたと思ってる。

これからもその心は変わらない。

一緒に過ごしていきたい。

僕は君に恋をしている。

だけど氷の君に邪魔をされてその思いは届かず想ってるだけ。

君に心をずたずたにされて。

でも分かったよ。

本当の君を見つけたから。

君はもう僕を騙せない。

僕の気持ちを、今度は本当の君にあげよう。

日が落ちてきているにもかかわらず家を飛び出し君のもとへ走った。