#5 和side ページ5
相葉・・・まーくん、には迷惑かけたくない。
俺たちが付き合った次の日の朝早く、学校に着いた俺に先輩が話しかけてきた。
「おい、お前。昨日男と抱き合ってただろ？」
N「は・・・・・？」
何・・・・こいつ？
見てた？
「は、じゃねぇよ。屋上で、昨日。ほら。」
と言って見せられたのは俺とまーくんが抱き合ってる写真。
「これでもシラをきる気かよ？」
汚ぇやつだな・・・。
N「こんなの撮って・・・どうしたいんだよ。」
「そりゃぁ決まってるだろ？・・お前を苛めるんだよ。」
・・意味分かんねぇよ。俺が何したっていうんだよ・・・？
N「何なんだよお前。何のためにこんな事すんだよ。」
「んー・・・・・暇つぶし？」
「とりあえず、お前こいつと付き合うのはやめろ。じゃないとこれをバラまく。」
・・・・死んじまえ。
まーくんに迷惑はかけられない。
そう思っていたのに早速迷惑かけてる。
腹が立つ。
こういう事をした胸糞悪い先輩と、
それを阻止出来なかった甘い俺自信に。
N「くっそ・・・てめぇには関係ねぇだろ。」
先輩はニヤリと笑った。
次の日、まーくんに別れを告げた。
嘘に嘘を重ねて傷つけて。
これでまーくんが僕を嫌いになって忘れちゃえばいい。
なのに。
１ヶ月頃たったある日、まーくんが僕に紙切れを渡してきた。
それも、貶すんじゃなくて暴言じゃなくて「愛してる」って言葉。
駄目だよまーくん。
やっと諦めてきたのに。
顔を赤らめて俯くまーくんにキスをした。
そしたら驚いた顔をして僕を見た。
A「え・・・・？」
目は期待に満ちている。
だけどごめんね。
その気持ちには添えない。
N「やめてって言ったじゃん。僕、あなた嫌いだよ？」
僕は冷たく言い放った。
まーくんの目は一気に絶望の目に変わった。
A「ごめん・・・ごめんね二宮くん。」
"二宮くん"そう言ってまーくんは走り去った。
嫌だ。離れたくない。
N「ごめんね・・・まーくん・・・。」
ちゃんと感情押しころせたかな。
涙は出てなかったかな。
出会わなければ良かったかな。
こんな事になるなら。
優しさを知れた。
愛情を知った。
まーくんを好きになれて良かった。
出会えてよかった。
ありがとう。さよなら。
３度目の正直は通じるかな。
もし・・・なんて淡い期待を思いながらまーくんとは別の道を歩いた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：雪和 | 作成日時：2013年1月8日 17時
