第590話 ページ1
店員 「パンケーキですね」
『はい』
店員 「では、お会計の前にしてもらいたいことが一つあります」
こはく 「なんや?」
『さぁ?』
店員さんの言葉に私とこはくは顔を見合わせる
店員 「私にカップルだということを見せててください」
『……え?』
にこにこ笑顔で言った店員さんの言葉に驚く
こはく 「ど、どういうことや?」
店員 「こちらはカップル限定のパンケーキ。友達同士では食べることは出来ません」
あぁ、なるほど
『つまり、カップルだと偽って友達同士で注文してる人が多いからってことですか?』
店員 「彼女さんの言う通りです」
私がそう言うとお姉さんはパチパチと小さく拍手をしてくれた
こはく 「Aはん、どういうことや?」
『そのままの意味だよ。パンケーキが食べたいばかりに、兄弟や友達同士でカップルと嘘を言って注文してた』
こはく 「ほんまか?」
店員 「はい」
『どうせSNSかなんかでアップしたバカがいるんでしょ』
こはく 「そんな卑怯な真似してなにがええんや」
店員 「そういうのが増えてきたため、この対策方法を始めたのです」
皆さまにはご迷惑をかけますがと申し訳なさそうに言ってくる店員さん
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作者名:明桜 | 作者ホームページ:nhatev-hdfs miri1
作成日時:2024年3月24日 12時