【忍たま】関わらないのが一番なはずなのに……

第三十五話 ページ36

三郎 ｢なんのことでしょう？｣

『白々しいですね』

私は笑ってくる彼に自分も笑顔で返す

雷蔵 ｢三郎ってば……｣

八左ヱ門 ｢もうやめとけよ｣

同じクラスの二人は彼を止めようと必死だ

そんななか、さっきからやたら視線を感じる

『…………』

勘右衛門 ｢…………｣

なんでかは分からないけど、尾浜くんがキラキラした目で私を見てくる

なんでだろ……

私の顔になにかついているのだろうか

私はそう思いながら、顔を触ってみると頬に違和感があった

左側の頬が少し膨れているのだ

ほっぺた？

私はそう思いながらもう一度触ると

コロッ

音がした

なるほど、そういうことか……

彼がなんで私を見ているかが分かった

『もしかして、欲しいの？』

そう言って私は口からキャンディを取り出した

きっと甘いもの……お菓子が好きな彼は私が食べているキャンディを食べたかったのだろう

勘右衛門 ｢うん！｣

私がそう聞くと笑顔で素直に頷く勘右衛門

『……ちょっと待ってて』

私はそう言って鞄からポーチを出して飴を取り出しみんなの所に戻る

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