誰だって恋くらいするよ ページ11
檜山ウィークは終わったつもりがしばらくは深田が何かと光成と私を一緒にしてくれたりと助かったけど今はちゃんと、事務所とかで光成と会ってもなるべく話さないようにしたし距離をとった。
・
檜山「あーなんか檜山ウィーク終わったらしい笑」
黒田「マジで！？よっしゃー！！！俺のもんだー」
長瀬「でもA急に元気なくなったよな笑」
檜山「ま、そういう気分なんじゃん？」
適当にスマホを見ていれば隣からそんな会話が聞こえてきた。
私だって話したいのに、
深田「A〜」
「………なに、」
深田「不機嫌だな笑」
「うるさい」
深田「いつ言うの？」
「ね、どうしよ」
深田「俺の手助けが終わってから2週間は過ぎてますけど？」
「嘘………そんな経った？」
深田「え日付感覚というかもう終わってるやん…」
「え、2週間経って何もなし？脈ナシ確定じゃん…」
深田「まだ分かんないよ〜笑」
「いやそうでしょ」
深田「そうでもそうじゃなくてもなんかしないん？」
「…うーん」
黒田「てかさー笑可愛いって言ってずっと話してた子どうなの笑」
「え」
また会話が聞こえてきたと思えば私としてはかなり最悪な内容だった。
どうか光成じゃありませんようにと願ったのも束の間。
檜山「あーあの子？笑まだ話してるよ笑」
黒田「えぇー！マジで？すご」
深田「…A」
"可愛いって言ってずっと話してた子"
いたんだ。
いるかそりゃあ。
誰だって恋くらいするよ。
深田「A飲み物買いに行こ」
深田は不自然じゃないように「飲み物買いに行こ」と外へ連れ出してくれた。
「…どうしようっ………泣」
まさかの出来事に止めようと思っても止まらない涙。
私、光成のことこんなに好きだったんだ。
深田「まだ分かんないから」
振り返るような素振り一つせず私の手を取ってただただ前を歩いてくれる深田。
「深田っ………私やっぱ無理かも」
深田「なんで？」
そう言って振り返ってきた。
深田「…なんで？…そんな泣くくらい好きなのに諦めるん、？」
「………っ」
なんで、
なんで深田が辛そうな顔してんのよ、
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作者名：ぴゃ | 作成日時：2024年3月23日 11時
