消えた少女 (ページ6)

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第4話ページ6

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日が経つに連れて君のことが分かっていった。年は俺と同い年だけど入所は俺よりも2年早い2007年入所。そして周りにはMis.Snow Manの皆さん。羨ましかった。何でもできて欲しいものが沢山手に入る君が。でもそう思うのは周りの奴らも一緒みたいで

『あいつんち、お金ねぇからジャニーさんにせびって入ったらしいぜ。』

『クソビッチ。』

そんな声が毎日毎日聞こえてきた。

気づいたら悪口を言ってなかったのは俺と嶺亜とはしもっちゃんだけだった。

「ねぇ、井上瑞稀くんだよね？」
「そうだけど……」
君はある日突然俺に話しかけてきた。
「やっぱり！私は(名字)A。宜しくね！！」
そっから俺たちは急速に仲良くなって、レッスンの時はいつも4人でいるようになった。

そっから月日が流れて俺たちは中学生になった。Aとは一緒には活動はしてなかったけど、それでも俺らの絆は変わらなかった。
「ねぇ、高校ってどうする？」
嶺亜以外の3人でいると君は急にそんなことを言い始めた。
橋「やっぱ堀越じゃない？結構な人数の先輩も行ってるし」
「俺も堀越。山田くんが行ってたし」
「じゃあさ！３人で堀越目指そうよ！約束ね！！」

その約束の次の日の少クラの収録を最後に君は消えてしまった。

「瑞稀？大丈夫？」
「あぁ、悪ぃ。あの時のこと思い出してた。」
橋「約束、したのにね……」

そう。あの時の約束を交わした場所がこのカフェなのだ。だから、Aが来てくれると思ってしまう。なんで約束果たさなかったんだよ！

橋本side
「俺ちょっとトイレ行ってくる」

瑞稀があぁ思い詰めるのも無理はない。ここは俺ら3人の思い出の場所だから。
そんなことを考えていると1人の女性にぶつかってしまった。
「ごめんなさい！怪我はありませんか？」
「こちらこそすみません！大丈夫です。では、失礼します。」

今ぶつかった人、Aの香水に似てるな。まさか………！

「A？！！」

そう驚いた顔をして振り返った女性は、俺たちが5年間探し求めていた

「りょ、う…？」

Aだった。