入学初日から【アデル コーシカ】 ページ7
「ふにゃあ……眠いな」
校門を通り過ぎた瞬間、欠伸が出てきた。
「マスター、しっかり歩いて下さい！」
そう言って俺の背中をグイグイ押してくるのはアンジェリカ。名前が長いから、アンジーと呼ぶ事にしている。
「はいはい、分かったよ〜」
「ったく、だらしねぇなぁ」
やれやれと言いたげに肩をすくめているのはローレル。そういうローレルも、さっき隠れて欠伸していたのを見た。
「ローレルには言われたくないな〜」
と、小さな声でポツリと言った。
下駄箱は、沢山の人でごった返していた。
何とか自分の靴箱を探して校内に上がる頃には、もうクタクタになっていた。
俺のクラスは1‐Aらしい。
確認するのをすっかり忘れていたが、アンジーが教えてくれた。
人形二人を引き連れてクラスに入る。
俺の席はどこだろう……。
端から順番に確認していくと、早めに見つけることができた。
俺は荷物を降ろして、すぐに机に突っ伏した。
「もうダメだ……眠すぎる」
先程から容赦なく襲い掛かってくる睡魔にとうとう負けて、寝る態勢に入ったのだ。
「ちょっ、ちょっとマスター！」
慌てて起こそうとするアンジーの声が遠く感じる。
「時間になったら起こして……」
そう言って心地よい眠りの世界に身を投じようとした、その時＿＿
「そうは行くかぁ！」
「ふにゃっ！？ふふっ、あはははは……く、くすぐったいよ」
一瞬何が起きたか分からなかったが、直後に訪れた脇腹のくすぐったさで全てを理解した。
「ロ、ローレルっ……やめ……！」
ローレルが、俺の脇腹をくすぐっているのだ。しかも容赦なく。
止めようとしてローレルの顔を見ると、とても意地の悪そうな笑顔を浮かべていた。
眠気が一気に吹き飛んで、俺は必死に抵抗した。
だが、ローレルは小さな手を活かして上手く俺の防御をかいくぐってくる。
「ア、アンジー……！助けてぇ……」
涙目になりながらアンジーに助けを求めると、溜め息を吐かれた。そして＿＿
「ローレルっ！！」
アンジーの怒声に、ローレルが肩を震わせて手を止める。
ローレルが恐る恐るアンジーの方を見ると＿＿
「その辺にしておきましょうね？周りの方の迷惑になりますから」
とっても笑顔なのに、目は全く笑っていなかった。
「ひぃっ……！」
今度は、ローレルが涙目になる番だった。
アンジーに引き摺られるようにして廊下に連れて行かれたローレルを見て、やっぱりアンジーは色んな意味で強いなあ……と思うアデルだった。
今日ってなんかあった？【天の川 鈴】→←クラスになじみたい 【アリス メルデン】
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な@い@ふ(プロフ) - すみません、元参加者で、ラルトリー・リミックスで参加していた者ですが、関連づけを消すのを忘れてしまったので更新します、大変申し訳ございませんでした… (2020年5月30日 2時) (
レス) id: 23fc6faa00 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 続編へ移行です！ (2019年11月29日 20時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜリンゴ(プロフ) - リンゴさん» 分かりました。更新に戻りますね！ (2019年11月29日 19時) (レス) id: c609ea125f (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - はるかぜリンゴさん» 続編はもう準備出来ているので大丈夫です！ (2019年11月29日 19時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜリンゴ(プロフ) - 続編って作った方が良いですか？ (2019年11月29日 19時) (レス) id: c609ea125f (このIDを非表示/違反報告)
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