また、あした【sota.u】 (ページ12)

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12.不憫な湧ページ12

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次の日、いつも通り湧と登校し教室に入ると、内村くんの席には女子がたくさんいて、何やら質問攻め(？)にあっているみたいだった。

｢内村くん！連絡先教えて！｣

｢え！まって私にも教えて！｣

颯｢え、いや、ちょっ…あっ…うん｣

私も私も、と言う声にどんどん内村くんが困惑していくのが見ていて分かった。

『うわぁ、朝から大変そう…』

湧｢颯太の顔、だいぶパニクってんな笑｣

『助けてやってよ〜湧』

湧｢は〜い笑｣

そう言うと湧は内村くんの席へズカズカと歩いて行った。

湧｢みんなおは〜！連絡先なら俺と交換しようぜ〜｣
と、ケータイをヒラヒラさせながら女子たちに向かって言った

｢元木のはいらねー笑｣｢それな！｣

｢どんまい元木！！行こ〜！｣

そう言って内村くんの周りから(正式には湧の周りから)離れていった女子たち。

湧｢颯太を助けるためとは言え、俺まじ可哀想｣

しょぼーんと口をとがらす湧

『おつかれ、でもありがと笑』

続けざまに

颯｢ありがと！湧！元気出せよ｣

と内村くん。さすがに煽りLv高すぎ(笑)

湧｢別に落ち込んでねーよ！｣

私と内村くんを睨みつけながら言った。

颯｢あ、そうだ！連絡先教えてぇ｣

湧｢お！俺も、颯太の聞きたかったんだよな〜！｣

そう言って無事に内村くんの連絡先をゲットした湧は嬉しそうだった

『よかったね湧！』

湧｢おう！暇電しよ、暇電！｣

颯｢あ、あと、｣

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