また、あした【sota.u】 (ページ1)

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1.いつもの朝ページ1

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？｢Aおはよー｣

いつも通りの朝。いつも通りの私の隣。

『おはよう、湧』

湧｢Aさ、土日生きてた？笑｣

『半死だよ。』

湧｢だよな〜昼間、カーテンくらい開けとけよ｣

『うっさいな、』

朝からうるさいこいつは、幼なじみの元木湧。
家が隣で、親同士仲がいい私たちは、3歳から14年間ずっと一緒に過ごしてきた。

湧｢あのなー、そろそろ立ち直れって、次だ次！｣

バシバシと私の背中を叩いてきやがった。

『だって、、、』

湧｢だーー、分かってるよ、好きだったもんな、竜生のこと。｣

バシバシ叩いていたかと思えば、優しく頭を撫でてくる。

これが最近の私と湧の登校の風景。

お察しの通り、2週間前、1年間付き合っていた彼氏に振られた。

大好きでたまらなかったから、未だに辛いけど、こうやって毎日なんだかんだ楽しく過ごせてるのはきっと、湧のおかげ

湧｢やっば、宿題やってない｣

『…やだ』

湧｢まだ何も言ってないじゃん！！｣

『…言うだけどうぞ笑』

湧｢宿題後で見せてくだs『やだ』

湧｢帰りにラーメン、もち俺の奢り｣

ラーメン…大好き。

『見せないわけなくない？ねぇ、見せるに決まってんじゃんなんでわざわざ聞くの？』

急に態度が変わった私を見て満足そうに笑った湧

湧｢チョロ(笑)…っいてぇ！｣

蹴ってやった。

『やっと学校、湧のせいで疲れた、帰っていい？』

湧｢こっちのセリフだよ！帰んな〜、あ、今日転校生来るってさ｣

『へ〜そうなんだ』

湧｢噂じゃ、高身長でイケメンらしいぜ｣

『ははは、興味無い』

高身長イケメンなんて、私の元彼じゃん、
なんて思う私はまだまだ彼のことを吹っ切れなさそう。

キーンコーンカーンコーン＿＿＿＿＿＿

チャイムとともに始まったHR。

噂通り、高身長、イケメンかどうかは1番後ろの席からじゃ判断できないけどきっとイケメンであろう人が自己紹介をしているのをぼんやり聞いていた。

？｢内村颯太です～おねがいしますぅ！｣

高校2年生の9月、季節外れの転校生がやってきた。