�� ページ33
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「湧…」
部屋に戻ると湧はまだ機嫌悪そうだった。
謝らなきゃ。
そう思って声を出そうとすると…
湧「ごめん」
「え…」
湧から謝ってくれた。
心配させてしまったのは私なのに。
湧は、私のことを思って怒ってくれたのに。
湧「めちゃくちゃ心配した、連絡先聞かれたんだろ？」
「…うん、でも教えてないよ」
湧「マネージャーから聞いた」
「ごめんなさい」
湧「…ほんと、気をつけろ」
そう言うと、わしゃわしゃっと頭を撫でてくれた。
青「一件落着〜」
檜「無事に撮影出来そうでよかった」
湧「わり、まじで」
「2人ともありがとう」
青「ひよ、目冷やしときな腫れる前に」
「うん」
いつ間に用意したのか、
保冷剤を包んだタオルを渡してくれる青木くん。
用意周到すぎる…。
檜「てか、まだ連絡先聞いてくるやついるんだな」
湧「まじでそれ、」
青「油断も隙もないよね」
私のことを思って怒ってくれる。
そんな人が近くにいて本当に良かったと思う。
外部の仕事増やそうって決めた時、
何人かには猛反対食らったけど、
忍者のためって説明したらみんな渋々了解してくれた。
ジャニーズ唯一の女性タレントって武器を、
それを使わない手はないってそう思ったから。
「湧、大好き！」
湧「知ってるわ、ばーか」
青「喧嘩の次はイチャイチャ？？」
檜「ほんと心配」
決めたのは私だからもっとしっかり考えて
湧やみんなにあまり迷惑かけないようにしよう。
と、改めて思った。
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作者名：大谷
| 作成日時：2023年4月14日 13時
