恋の魔法 *２ (ページ31)

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side / you

　

ソファでウトウトしていると、玄関から鍵を開ける音とドアが開く音が聞こえて目が覚めた。

また深田くんに迷惑掛けてるのかな、と玄関に向かったけど、今日はそうちゃん一人だけだった。

お酒を飲んだときは大抵深田くんに送られてくるのに。

『おかえり、今日は一人で帰って来られたの？』

「ただいま～ぁ！Aちゃん、だいすきだよ～」

『はいはい、でもかなり酔っ払ってるのね』

適当にあしらいながら引っ付いたままのそうちゃんを引き摺るようにリビングに向かう。

一応歩いてはくれているものの、首に手を回され体重を掛けられているから少し歩きにくい。

文句を言おうと後ろを向くと、見慣れているはずなのに、あまりの綺麗さに息を飲んだ。

「Aちゃんどうしたの？」

『重い、……って言うのと、そうちゃんキレーな顔してるな、って』

「なにそれ、Aちゃんへんなの」

『ふと思ったの』

「Aちゃんの方がキレーだし、かわいいよ」

肩の重みが無くなったと思えば、そうちゃんに抱き上げられる。

『え、え？何？！』

「したことなかったな、って思って」

『重いでしょ、降ろして？』

「軽いよ、大丈夫ちゃんと降ろしてあげるから」

私を抱えたまま寝室に移動して、ベットの上に降ろされる。

「Aちゃん、いい？」

『……うん、』

私の肯定の返事を聞くや否や、唇を塞いだ。

『電気消して、』

「やだ、全部見せて」

『恥ずかしいもん、』

「もう何回も見てるのに、恥ずかしがることないでしょ？」

そうちゃんに言いくるめられるまま、衣服を全て取り払われた。

私はこの行為を何回したって慣れないのに、そうちゃんは余裕そうに私を追い詰める。

「Aちゃん、これからもずっとだいすきだよ」

意識を手放す前、泣きそうな顔でそうちゃんがそう言ったけれど、返事をすることは出来なかった。

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