恋の魔法 *２ (ページ21)

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『湧が久しぶりに3人で集まりたいって、そうちゃんいつなら都合いい？』

久しぶりに聞いた、俺とAちゃんの幼馴染の名前。

高校を卒業してからは殆ど会うことはなかったから、会うのは数年ぶりかもしれない。

「いつでも。家に呼ぶ？」

『そうだね、外より楽かもしれないね』

何年経っても、Aちゃんの口から湧の名前を聞くとどきりとする。

何をしたって、どんなに傍に居たって、一生湧には敵わないような気がして。

「俺連絡しとくね」

『ありがと、よろしくね』

* *

連絡をした日からほんの数日、湧が家に来た。

Aちゃんと一緒に住むようになってから、誰かを入れるのは、深キョンを除くと初めてで。

招くと言うよりは、よくお酒を飲んだ日に家に送ってもらってるっていう感じだからあれだけど。

「うわ、颯太またでっかくなった？」

「変わってないと思うけど？もしかして湧縮んだ？」

「まだ25だから！」

『そうちゃん、私も湧と同い年だからね？』

「Aちゃんはいつまでも若くて可愛いから大丈夫」

相変わらずだな、と呆れたように笑っておれの頭を軽く叩いた。

痛！と大袈裟にかえせばうるせー！とまた笑って。

それをAちゃんが楽しそうに見ていた。

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