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「はい、着いた」
『わ、懐かし』
先にバイクから降りた湧に手を差し出され、それを取って降りる。
バイクを走らせることおよそ1時間、連れてこられたのは私と湧がよく一緒に寄り道していた公園だった。
『なんでここ？』
「久しぶりに来たかったの」
湧が引っ越してからはほとんど来ることは無かったから、5年振りで。
中学生の時はそんなこと感じなかったのに、古いな、とか低いな、と思いながら2人で並んでブランコに座る。
「Aは、あの約束覚えてる？」
『……やくそく、』
大きくなったら迎えに来てくれる、というものだろうか。
もちろん覚えているけれど、待たずに皇輝くんとお付き合いを始めてしまった手前、頷くことは出来なくて。
「……まぁ、もう5年も前の約束だもんな」
『いつまで経っても湧が来てくれないから、……忘れようってやっと決心したの』
それで、私なんかを好きだと言ってくれた皇輝くんに縋った。
会えて、嬉しいけれど、決意を揺るがさないで欲しい。
……今更、皇輝くんを裏切ることなんて出来ない。
「……勝手に忘れようとすんなよ、」
『湧、』
湧に手を引かれ腕の中に収められる。
きつく抱きしめられ、少しだけ苦しい。
ガシャン、とブランコの鎖が音を立てた。
「俺は忘れるつもりないし、あの約束有効だと思ってるから」
『ま、って』
近づいてくる湧の顔。
逃げようにもがっちりと抱きしめられてるから逃げられなくて。
少しだけ乱暴に唇をぶつけられる。
そのせいで唇に歯が当たったのか、血が滲んで鉄の味がする。
……全然甘くない、と皇輝くんの甘ったるいそれを思い出した。
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Ageha♪(プロフ) - こんばんは、今更ながらに読ませていただきました!めちゃ感動です!３人の気持ちが理解できすぎて…。 そして「勝手に終わらせんなよ」は自粛期間中のISLANDTV「今日の川��皇輝」の星輝くん乱入シーンだと思います！ (2020年12月7日 1時) (
レス) id: aa9dee1a7a (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - S_uchimura**さん» コメントありがとうございます(^^)皇輝さんも湧ちゃんもどちらも一途なだけに書いててちょっと苦しくなっています（笑）最後までお付き合いいただけると嬉しいです……！ (2020年11月23日 23時) (レス) id: 5053b43ad6 (このIDを非表示/違反報告)
S_uchimura** - 初めまして！コメントさせてもらいますね**こーきくんとわくくん、どちらもいい人すぎちゃう笑**3人、拗らせちゃってますね〜笑ドキドキがいっぱいでとても素敵な物語、ありがとうございます（≧∇≦)続き、楽しみにしてます (2020年11月23日 16時) (レス) id: 779e43d4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモ
x他1人 | 作者ホームページ：https://twitter.com/nininin___2n2n
作成日時：2020年11月19日 17時
