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side ／ waku
皇輝くんには名前こそは出さなかったものの、高校時代、何度もAの話をした。
大学生になってからは、アルコールに酔わされて随分深くまで口を滑らせてしまったかもしれない。
だから、今は他人のフリをして。
初対面だなんて嘘を吐いた。
『……A、です、皇輝くんの彼女の』
「そっか、うん、……皇輝くんが言ってた自慢の彼女ね？」
「湧ちゃん！」
「間違いないでしょ？こんな可愛い子、自慢でしかないじゃん」
直接、Aに可愛いと言ったのは初めてかもしれない。
こんな状況で言いたかった訳じゃない。
俺の隣にいるAに言いたかったのに。
「じゃ、俺はこれで」
「うん、じゃーね、」
ポケットの中に入れっぱなしだったレシートに電話番号を走り書きして、少し離れたAに声をかけた。
「A、ちゃん！これ、落としたよ」
『……あ、ありがとう』
紙切れを渡す一瞬、指先が触れる。
久しぶりのAの体温になんだか泣きそうになった。
暗い夜道で良かった、きっとこれなら皇輝くんに何を渡したかなんて気付かれない。
「……なんで、」
もし、再会したAの隣にいる男が皇輝くんじゃなかったら、今すぐに腕を引いて抱きしめるのに。
でも、Aが皇輝くんの彼女なら。
大事な友達の彼女を取るような真似、できるわけねーじゃん。
「A何落としたの？」
『……ポッケに入れっぱなしだった飴、好きな味だったから拾ってもらえてよかった』
だけど、もう一度声を聞きたいと思うくらいいいでしょ？
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Ageha♪(プロフ) - こんばんは、今更ながらに読ませていただきました!めちゃ感動です!３人の気持ちが理解できすぎて…。 そして「勝手に終わらせんなよ」は自粛期間中のISLANDTV「今日の川��皇輝」の星輝くん乱入シーンだと思います！ (2020年12月7日 1時) (
レス) id: aa9dee1a7a (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - S_uchimura**さん» コメントありがとうございます(^^)皇輝さんも湧ちゃんもどちらも一途なだけに書いててちょっと苦しくなっています（笑）最後までお付き合いいただけると嬉しいです……！ (2020年11月23日 23時) (レス) id: 5053b43ad6 (このIDを非表示/違反報告)
S_uchimura** - 初めまして！コメントさせてもらいますね**こーきくんとわくくん、どちらもいい人すぎちゃう笑**3人、拗らせちゃってますね〜笑ドキドキがいっぱいでとても素敵な物語、ありがとうございます（≧∇≦)続き、楽しみにしてます (2020年11月23日 16時) (レス) id: 779e43d4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモ
x他1人 | 作者ホームページ：https://twitter.com/nininin___2n2n
作成日時：2020年11月19日 17時
