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.◇ ページ36

A視点





最後の包帯を巻き終わると、善法寺君がこんなことを尋ねてきた。









「…着物の着方、慣れてるんですね」


「?そりゃあ、いつも着ているし…」


「い、いつも!?」


「何かおかしいかな?」









そう問うと、い、いえ、と焦りながら答えた。


…何か隠しているな。


そう思ったけど、ここでは私が曲者だ。


そう思い、詮索するのは止めた。


すると、彼はそれじゃあ、と言いながら立ち上がった。








「今から学園長先生のお部屋に案内します」


「ありがとう。わざわざごめん」


「謝らないでください!歩けますか?」


「あぁ、これぐらいなら…って、」









立ち上がろうと床に手をつくと、電撃が貫くような痛み。


けど、これぐらい平気だと思い、何とか立ち上がった。








「本当に大丈夫ですか?」


「君は心配性だなぁ…」








まるで千鶴ちゃんみたいだ。


懸命に頑張る彼女の姿が脳裏に浮かび、顔が綻びる。









「な、何笑ってるんですか!」


「いや、君によく似た子を思い出して…それじゃあ、案内頼むよ」









そういうと、彼は元気にはい!と返事をした。

.◇→←第漆章《確認と対面》



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和堂 桜(プロフ) - 面白かった。続きまってる! (2015年10月15日 6時) (レス) id: 397e69905f (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜(プロフ) - 了解(''◇'')ゞ (2015年10月13日 20時) (レス) id: 397e69905f (このIDを非表示/違反報告)
¢.氷室のん゜(プロフ) - 和堂 桜さん» ありがとうございます!このあとも更新するので、楽しみにしていてくださいね(*^^*ゞ (2015年10月13日 20時) (レス) id: 85258f0ff8 (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜(プロフ) - 更新されたもの面白っかったすよ! (2015年10月13日 20時) (レス) id: 397e69905f (このIDを非表示/違反報告)
¢.氷室のん゜(プロフ) - 和堂 桜さん» たくさんのコメントありがとうございます(*´▽)お休みなさい (2015年10月12日 21時) (レス) id: 85258f0ff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:¢.氷室のん゜ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/memoly029/  
作成日時:2015年9月20日 15時

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