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私の頭に浮かんだ答え。それは、
"時代を越える"という夢のような発想。
自分でも何を言っているんだろうと思う。だけど、
西の方で新選組、しかも幹部の私を知らないなんておかしい。
なら、これしか答えがないじゃないか。
昔、山南さんの本を借りた時に、それについて書かれたものを見たことがある。
「…あの、」
「はい、なんですか?」
「…ここで、一番偉い人に会わせてください。確認したいことがあるんです」
焦りを隠しながらそっと頼み込む。
この人達じゃダメだ。
もっと、話が伝わる人じゃなければ。
無論二人は顔を見合わせ、疑問符を浮かべた(ように見えた)
「しかし、貴方は怪我だらけで…」
「怪我になら慣れています。どうしても確認したいんです。お願いします!」
「だ、だからって土下座しなくても…!」
「お願いします!!」
頭を地につけ、先程よりも大きな声で頼み込んだ。
相変わらず戸惑いの声が聞こえたけれど、しばらくするとピタリ、と止んだ。
「…分かりました。連れていきましょう」
「俺が先生方と上級生を学園長先生の部屋に集めておきます」
「頼むよ久々知。それじゃあ、とりあえずその包帯を取り替えてから行きましょう」
「…分かりました」
そして久々知君が天井裏に消えたかと思うと、善法寺君は私の腕に巻かれた包帯を替え始めた。
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和堂 桜(プロフ) - 面白かった。続きまってる! (2015年10月15日 6時) (レス) id: 397e69905f (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜(プロフ) - 了解(''◇'')ゞ (2015年10月13日 20時) (レス) id: 397e69905f (このIDを非表示/違反報告)
¢.氷室のん゜(プロフ) - 和堂 桜さん» ありがとうございます!このあとも更新するので、楽しみにしていてくださいね(*^^*ゞ (2015年10月13日 20時) (レス) id: 85258f0ff8 (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜(プロフ) - 更新されたもの面白っかったすよ! (2015年10月13日 20時) (レス) id: 397e69905f (このIDを非表示/違反報告)
¢.氷室のん゜(プロフ) - 和堂 桜さん» たくさんのコメントありがとうございます(*´▽)お休みなさい (2015年10月12日 21時) (レス) id: 85258f0ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:¢.氷室のん゜ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/memoly029/
作成日時:2015年9月20日 15時