【薄桜鬼】暁 の 空 に 還 り た い。【忍たま】

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…えーっと、この沈黙はどうしたら良いのやら。


さっきから頭は混乱したまんま。


この空気を破ったのは、緑色の服の人だった。









「自己紹介がまだでしたね！僕は忍術学園六年は組の善法寺伊作」


「ちょ、善法寺先輩！」


「自己紹介しなきゃ彼女だって言わないかも知れないだろう？ほら、久々知も！」


「はぁ…五年い組の久々知兵助。それで、あんたは？どうせ天女だろ？」


「久々知！！」









緑色の服の人、もとい善法寺君が久々知君を叱った。


…そもそも天女って何？


私、そんな名前じゃないし。


…とにかく、敵じゃないのは確かかも。


そう決めた私は、正直に名前を告げることにした。









「私は…新選組九番組組長、高郷Aと申します」









どうせ知ったら、殺すか、長州の人間に知られるかもしれない。


すでに、民は長州率いる反政府軍の味方なのだから。


しかし、その考えは見事に裏切られた。









「新選組？聞いたことないな…」


「僕も…何かの組織ですか？」


「…！？」








この人達…新選組を知らない？


近畿では嫌な噂しかないし、西の人間なら知っているはずなのに。


その時、あり得ないだろうが、一つの考えが頭に浮かび上がった。

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