人形少女の願い

8話 ページ11

アリスside


ト「……いってきます」

いつもより暗くて今にも死にそうな顔をしているトウマさん。
心配なので、ついていってみるのです。

〜学校前〜

ナ「トウマ、おはよ〜！」

あの人は、トウマさんのお友達？可愛くて明るくて優しそうな方なのです。

さて、そろそろ帰りま……

女「ねぇ、あなた、トウマくんの彼女でしょ？」

ト「……え」

学校の門を通ろうとしていたトウマさんがフリーズして、お隣にいたトウマさんのお友達さんがこちらを振り向いたのです。

女「うわぁ、ホントにお人形さんみたい。可愛い〜♪」

「え？私はお人gy…むぐ！？」

ト「……(それは言っちゃダメ)」

トウマさんが私の口を手で塞ぎ、目でそれを言うなと言っているのです。

女「きゃー！いいなー」

どこがうらやましいのです？苦しいだけなのです。

「……」ｼﾞｰｯ

ト「……あ、ごめん。苦しかった？」

「ふぇ〜、さすがにこれは妖k…もがっ」

ト「……(それも言っちゃダメ。)」

私は自分でトウマさんの手を引き剥がし、聞いてみたのです。

「何故なのです？私、よく分からないのです。」

ト「えーっと……ナツメ、ちょっと！」

ナ「何？あ、トウマの彼女さん、可愛いね！」

ト「いや、彼女じゃないから。ちょっと放課後お願いしたいことがあるんだけど、いい？」

ナ「？まぁいいけど」

ト「で、アリスは帰ってて」

「分かったのです。お家お掃除しておくのです。」

ト「分かったから、早く！走って！」

「はいなのです。」

タタタッ

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