22 ページ22
.
「 誰かに抱かれないと気が済まなかった? 」
淡々と、話す彼方が
今何を言っているのか
聞いているはずなのにわからなかった。
「 最近俺らしてなかったもんね。 」
ジワリジワリと彼があたしと距離を縮める。
「 …っ、来ないで! 」
「 はぁ?なに?俺が何したっていうの? 」
彼の動きに合わせて
後ろへ後ずさり。
コツン、と手に何かが触れた。
………携帯?
「 ……………やっ、助けて!廉!! 」
彼の手があたしに伸びてきたから
咄嗟に思い浮かんだ廉の名前を口にしてしまった。
行き場をなくした彼方の手は
そのまま彼へと移動する。
「 …誰?ソイツ。 」
「 いや…ちがくて。 」
彼方が雑に自分のポケットから携帯を取り出し
あたしにこれでもか、と
言わんばかりに見せつけた。
「 これ? 」
.
思わず、驚愕した。
.
彼方が差し出した携帯の画面に
キラキラと輝く笑顔を浮かべた
雑誌の中の廉がいたから。
.
「 知らなかったよ。
お前がアイドルと知り合いだったなんて。 」
「 なんで……っ、知ってんの………? 」
ふ、と彼方は冷静に笑った。
.
「 大谷の彼女コイツのファンなんだよ。
いつも見させられてるのに、
わからないわけないだろ? 」
.
1407人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい - わあ、、、めっちゃ、面白い、、ですね!!ほんと才能溢れ出てますね!!更新、すっっっっっごい楽しみにしてます!頑張ってください!! (2016年11月4日 1時) (レス) id: dc31dcd83f (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - 更新楽しみにしてます〜♪頑張ってください! (2016年11月2日 17時) (レス) id: f9b1d0fd11 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 小説とっても面白かったです!これからも頑張ってください!応援しています。更新頑張ってください (2016年11月1日 22時) (レス) id: 24cd997fee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シュガー | 作成日時:2016年10月31日 16時