◇四話◇ ページ4
「、、、っ」
また、昔の夢を見た
頬に伝っていた涙を指先で拭う
、、、、、大丈夫
ここは、地獄じゃない
菊さんの家
大好きな人の家だ
母親のエゴを押し付けられて、自分が好きなことが全くできなかった、小学生の時
友達なんか作って、遊ぶ暇なんて無いでしょう___そう言われて、学校でも常に一人だった
当然、中学校も受験することになった
学校から帰ってくると、すぐに家を出て、塾が終わるのは夜の9時
それが、毎日続く
自分が行きたい中学校を受ける子はともかく、
受験なんかしたくない私からすれば、その生活は苦痛でしかなかった
そのせいで悩んでいた私を助けてくれたのが、菊さんだった
ずっと、菊さんと一緒に居たい
私は、すっかり乾いてしまった目元を拭いながら、そんなことを願っていた。
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作者名:人間不信。 | 作成日時:2019年5月19日 20時