【ツイステ】異世界生活五年目、黒馬車にお迎えされました。【男主】

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「えーと…電話番号は…」



無事黒電話の所まで辿り着き、重たい受話器を取りながらダイヤルを回す。



毎回思うけど数字ごとに毎回ダイヤル回さなきゃいけないのめちゃくちゃめんどくさいな。


この作業だけは無心である。スマホならボタン押すだけで済むのに。




カチャカチャ



ジリリリ





ガタン




_____「はい、もしもし。クロウリーです。」


お、繋がった






「こんばんは、夜分遅くにすみません。Aです。」


ひんやりした受話器に耳を当てながら挨拶をすると電話の向こうから嬉しそうなクロウリーさんの声。



「おや！A君！！

もしかして、いや、もしかしなくとも！うちの学校へ入学する気になったんですね！？」




嬉しそう通り越してちょっと声デカすぎて耳が痛い。ぺったり張りつけてた耳を受話器から少し離す。


なんでこの人こんなテンション上がってんだ。





「はい、まぁ…。神様には俺の好きなようにすれば良いって言われましたし。

ところで手紙で書いてくれたアレ、本当ですか？」





アレ、とは言わずもがな学費とか制服とかのアレだ。特待生扱いみたいなやつ。



だめだ、最近神様のふわっとした説明癖が移ってきた。





「ええ！もちろん！このディア・クロウリーに限って嘘をつくことはありません！」

俺の質問に機嫌よく肯定してくれるクロウリーさん。



それならきっと大丈夫だろう。ちょっと信頼しずらいけど学園長だし流石にこのことで嘘はつかない…と信じたい。。




「わかりました、それではそちらに入学させてください。」



「はい！！承知いたしました。


あ、そうそう、説明を今ちょっとしておきましょうかね。


入学式の日には黒馬車が向かうのですが___________」

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