東大生らが、シェアハウスしてみた〜！ (ページ1)

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番外編1 予防接種ページ1

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11月中旬。シェアハウスのホワイトボード前に、1人の男が立っていた。福良だ。更に言えばその福良が見つめているのは、やらなきゃいけない事欄に大きく書かれている、インフルエンザ予防接種の文字であった。

このシェアハウスのリビングの壁には大きなホワイトボードが置いてある。それぞれが1日の予定を書き込んだり、買ってきて欲しいものをメモしておいたり、落書きしたり、と自由に使えるものだ。そこに1ヶ月ほど前から書いてあるのがこの、インフルエンザ予防接種だった。

打った人から自身の名前が書かれたマグネットを退かしていく、という方針で、残りはあと3つ。もちろん強制ではないのだが、この冬インフルエンザなんかに倒れている余裕がないのは皆分かりきっていた。

「と、いうことで。伊沢明日空いてるよね？水上の病院行くから。」

「え、えぇ、明日は確かテレビの収録の予定が…。」

「それは1週間前に俺が入れた嘘のやつ。明日までに打ちに行ってくれればキャンセルしてオフをあげようと思ってたんだけどねぇ…。」

リビングでくつろいでいた伊沢がガクガクと震え出す。QuizKnockの仕事に加えて、東大王に留まらず各局で仕事をしている伊沢は、もはや予防接種など強制だ。だというのに彼は、忙しいだのなんだのと理由をつけて未だに行っていなかった。

「あ、それ僕も行っていい？水上に打ってもらいたいんだけど予定聞くの忘れてて。」

「良いよーなんならもう3人って連絡してある。」

「3人？俺と河村さんと、あと1人は…。」

「山本ね。山本も行くよ。」

「ぎゃあ！バレてた！？」

こっそりリビングを抜け出そうとしていた山本を須貝がいつの間にか取り押さえている。ということで明日はこの3人の予防接種のため、水上が勤めている病院に行くこととなった。

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