検索窓
今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:2,837 hit

江&澤「No.56」 ページ12

ーー朝。
5:30。

あぁ、やべぇ………

昨日のが恥ずかし過ぎて、寝過ごした……


貴「ま、切り替えねぇとな。双子、来るっぽいし」

江「A〜?朝から人を殺ったような顔だよ」

貴「……もっかい寝ろ。ド阿保」






午前の練習が始まろうとしていた時。
アイツらは、きた。


鷲「––––––。で、Aからなんかあるか?」

貴「特に無いですけど………あ、瀬見はメニュー5倍」

瀬「何で俺だけ!?」

貴「昨日の事を忘れたたぁ言わせねぇぞ?ん?」

瀬「ゴメンナイ」


ガラガラ


侑「おー、ここかいな。お嬢が合宿しとるんは」


扉の開いた音に振り返ると、あの双子がいた。
はぁ、ぜってぇ面倒ごと持ってきたんだろ?


治「らしーで。あ、おった!」

「「おっ嬢〜!!」

貴「はぁ……京治」

赤「はい」



ドスッ

ゲシッ



治「ウグッ!?」

侑「ウゲッ!?」

貴「会う度に抱きついてくんじゃねぇよ。つか、なんでここにいんだ」

治「イタタ…お嬢も京治も容赦ないなぁ」

侑「京治なにすんねん!!」

赤「お嬢の命令は絶対」


周りはポカーンとしている。
そりゃ、あの宮兄弟がいれば驚くか。

おい、江理子。
笑ってないでドリンク作ってこい。


貴「で?本当に何しにきた?よっぽどの事じゃなきゃ、テメェらここにこねぇだろ。どちらにしろ面倒ごとだろうが」

治「そうやった。遊んどる場合やないわ。お嬢、門脇の若頭がお嬢を探しとるんや」

貴「……あの、顔だけ野郎。まだ諦めてねぇのかよ」


門脇組。
それは、俺に喧嘩を売ってきた奴らだ。
まぁやり返したが。


侑「お嬢。組長からさっき連絡があってな、500人程度の部下連れてここにむかっとる」

貴「………はぁ、ったく。俺は平和に過ごしたいんだがな……しゃーねぇか」

治「あ、組長はこっちに戻ってきとるで」

貴「あ?」


はぁ、もっとめんどくさいのが来んのか……
頭イテェ……


岩「樋野……。どういう事か、聞いてもいいか」

貴「………はい」


こうなってしまった以上、包み隠さず話すしかない。

烏野、青葉城西、白鳥沢、音駒、梟谷。
それぞれ並んでいる。江理子、夕、京治、双子は俺の後ろに立っている。


江「A……」

貴「大丈夫だ。今から話す事は、他言無用で頼む。
俺は、東北地方総元締め樋野組若頭、樋野A。
これが…………本当の俺だ」



言って、しまった。
また、嫌われるだろう。が、別にいい。

理解してくれる奴らがいるんだから。

江&菅「No.57」→←貴&山「No.55」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:結乃栞 | 作成日時:2019年10月22日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。