江&澤「No.56」 ページ12
ーー朝。
5:30。
あぁ、やべぇ………
昨日のが恥ずかし過ぎて、寝過ごした……
貴「ま、切り替えねぇとな。双子、来るっぽいし」
江「A〜?朝から人を殺ったような顔だよ」
貴「……もっかい寝ろ。ド阿保」
〜
午前の練習が始まろうとしていた時。
アイツらは、きた。
鷲「––––––。で、Aからなんかあるか?」
貴「特に無いですけど………あ、瀬見はメニュー5倍」
瀬「何で俺だけ!?」
貴「昨日の事を忘れたたぁ言わせねぇぞ?ん?」
瀬「ゴメンナイ」
ガラガラ
侑「おー、ここかいな。お嬢が合宿しとるんは」
扉の開いた音に振り返ると、あの双子がいた。
はぁ、ぜってぇ面倒ごと持ってきたんだろ?
治「らしーで。あ、おった!」
「「おっ嬢〜!!」
貴「はぁ……京治」
赤「はい」
ドスッ
ゲシッ
治「ウグッ!?」
侑「ウゲッ!?」
貴「会う度に抱きついてくんじゃねぇよ。つか、なんでここにいんだ」
治「イタタ…お嬢も京治も容赦ないなぁ」
侑「京治なにすんねん!!」
赤「お嬢の命令は絶対」
周りはポカーンとしている。
そりゃ、あの宮兄弟がいれば驚くか。
おい、江理子。
笑ってないでドリンク作ってこい。
貴「で?本当に何しにきた?よっぽどの事じゃなきゃ、テメェらここにこねぇだろ。どちらにしろ面倒ごとだろうが」
治「そうやった。遊んどる場合やないわ。お嬢、門脇の若頭がお嬢を探しとるんや」
貴「……あの、顔だけ野郎。まだ諦めてねぇのかよ」
門脇組。
それは、俺に喧嘩を売ってきた奴らだ。
まぁやり返したが。
侑「お嬢。組長からさっき連絡があってな、500人程度の部下連れてここにむかっとる」
貴「………はぁ、ったく。俺は平和に過ごしたいんだがな……しゃーねぇか」
治「あ、組長はこっちに戻ってきとるで」
貴「あ?」
はぁ、もっとめんどくさいのが来んのか……
頭イテェ……
岩「樋野……。どういう事か、聞いてもいいか」
貴「………はい」
こうなってしまった以上、包み隠さず話すしかない。
烏野、青葉城西、白鳥沢、音駒、梟谷。
それぞれ並んでいる。江理子、夕、京治、双子は俺の後ろに立っている。
江「A……」
貴「大丈夫だ。今から話す事は、他言無用で頼む。
俺は、東北地方総元締め樋野組若頭、樋野A。
これが…………本当の俺だ」
言って、しまった。
また、嫌われるだろう。が、別にいい。
理解してくれる奴らがいるんだから。
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作者名:結乃栞 | 作成日時:2019年10月22日 14時