貴&矢「No.20」 ページ22
思いのほか、いや、ここまで勝ち上がってきたんだ。失礼か。
烏野は青城を追い詰めつつある。
だが、そんな事で終わる奴らではない。
入「樋野にしては、そわそわしているな」
貴「期待しているからこそです。絶対に勝ってくれる。だから、ベンチにいる事しか出来ない俺は1番近くで見てる。やっぱ、最初におめでとうって言ってやりたいじゃないすか？」
溝「いるだけじゃないがな。あいつらを第一に考え、指示を出す。普通のマネだったら言う事聞いてねぇぞ、アイツらは(笑」
そういうものなのだろうか？
まぁ、考えるのはあとだ。
今はこのデュースをウチが取れる事を祈ろう。
ピピッー
試合終了。
勝者・青葉城西高校
勝った………
戻ってくる及川達。
貴「おめでとうございます」
岩「おう！」
及「ふふーん！樋野ちゃん、及川さんのサーブキマってたでしょ☆」
貴「すみません、ウザいから星飛ばすなです」
及「敬語は正しく使おう！？」
花「まぁ、前回負かされたし。勝てたからいいんでない？」
松「確かに」
貴「そういう問題じゃねぇんですがねぇ。まぁいいです。次は、決勝。絶対勝ちましょう」
青城–「「「オッス！！」」」
顔には喜びが出ているが、目は座っている3年。
いや、怖いんだが。もう少し目に光を入れろよ3年。
国「いや、それ樋野も言えないから」
貴「は？何が」
国「あ、樋野の場合は目が死んでるの方が正しいか」
貴「表情筋が動かないだけだ。喧嘩なら買うぞ？10円で」
松「www国見の喧嘩やっすwww」
花「せめて100円にしてやれよwww」
貴「花巻さんのは1円で買いますよ」
及「マッキーの方が安いじゃんwww」
あ、目に光が戻った。
まぁ、次の相手が若利だからだよな。
中学の頃から県内にはほぼ敵がいなかったようなもの。それは高校に入ってからも同じ。
貴「明日も。明日も、勝ちましょう」
及「…当たり前」
貴「ふふっ、そうですね。皆さんは強いですから」
青城–「「「っ//////////！？」」」
貴「あ、すんません。俺笑ったら気持ち悪いんでしたね」
松「そうじゃねーよ。普段見れない笑顔を見れて皆んな照れてんだよ」
貴「その代わり、明日俺のほぼ無い表情筋は筋肉痛になるんですが」
松「ま、可愛いからもっと笑ってろ(笑」
………………………。
////////////////////ッ！？
待ってくれ。そんな真っ直ぐに可愛いなんて俺に言うなぁぁぁああ！！！！
俺！は！可愛いく！無い！
絶対！に！！
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作者名：結乃栞 | 作成日時：2019年7月25日 22時
