貴&国「No.13」 ページ15
〜練習試合当日。
バカ主将は現在病院に行ってない。
何がしたいんだ、及川は。
入「樋野、そろそろ烏野が来るころだろう。案内役、頼む」
貴「はい、分かりました」
どんな人達か、観察しておかないとなぁ
多分、白鳥沢に当たる前の絶対的障害になる可能性がある。
《変人速攻》
偵察に行った時に見たけど、まぁ、あのままならなんとか出来ると思う。
及川もそう言うだろうな。
バスが一台入ってきた。
ぞろぞろと黒い集団が降りてくる。
そこに、夕の姿はなかった。
貴「烏野高校の方ですね。私は、マネージャーの樋野と申します。今日はよろしくお願いします」
主将っぽい人「あ、いや!こちらこそ!引き受けていただいて」
貴「では、案内いたいます」
次に聞こえてきたのは、アイツらの声だった。
奏、十「「姐さん!!お久しぶりです!!」
貴「うるせぇ。つか、何でいる」
奏雅と十葉だ。
2人は九十度に近いくらいにお辞儀をした。
奏「いやー、姐さんも部活入って聞いたんで俺も入ろうかな?的な感じで」
十「知り合いが2年にいるから教えてもらったんだ。まぁ俺らも、実際にこの人達のバレーを見てやりたくなったんだけどね。姐さんが言ったのもあるけど」
貴「長い説明をありがとう。でも、さぁ?こんな人が大勢いる所でさっきのは……ねぇんじゃねぇか?あ”ぁ?」
奏、十「「す、すみません;;;」
全く、何が「姐さん」だ。
こっちの羞恥心も考えてくれ………
呆れてものも言えん。
爽やか「え、荒垣達と知り合いなの!?」
貴「あー、まぁ。移動しながら話しましょう。知り合ったきっかけは、こいつらがカツアゲしてた所に出くわしまして。私がシバきました。以上です」
メガネ「本当に女子何ですかwww」
奏「おい、月島テメェ!!姐さんを侮辱する様な事言ったら俺が殴るからな!!」
貴「テメェは一回黙れ」
後頭部にチョップをいれる。
思いのほか、痛かったのか頭を抱えて悶絶している。
いい気味だな。
ん?………烏野、足りなくねぇ?
貴「あの、人数。減ってません?」
主将っぽい人「え?あ!田中!!目を離した隙に!!」
どこにでも問題児はいるのどな。
十葉、笑ってないで奏雅をどうにかしろ。
貴「何てシュールな光景なんだろうか」
俺はそう思った。
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作者名:結乃栞 | 作成日時:2019年7月25日 22時