第百話 ページ5
伊作と電話してから翌日。私含めたＡ組の生徒も帰ってきて、通常授業が始まった。始業前の時間に、各々の体験先での経験について話したりしている。皆さん実りある体験となったらしい。充実した顔で自分のことを話している。
「あはははは！マジか爆豪！」
……一人を除いて。髪型は至って普通のもののはずなのに、彼がそうすると突然異質に見えるから不思議だ。
「ま、一番変化というか、大変だったのは……お前ら四人だな！」
突然集中する視線。ヒーロー殺しの話はやはりかなり速度で広まっていたらしい。連日ニュースで報道されていたのもあるか。敵連合との繋がりも、真偽は定かではないが囁かれている。あの男がもしも雄英の襲撃に同行していたら……考えたくない話ですね。
「でもさあ、確かに怖えけどさあ、動画見た？アレ見ると一本気っつーか、執念っつーか、かっこよくね？とか思っちゃわね？」
「上鳴くん……！」
緑谷くんの言葉でハッとしたのか、彼は慌てて謝罪する。確かに今の言葉はあまりにも無神経だった。別にどうというわけではないが、自然と飯田くんに視線が行く。
「いや……いいさ。確かに信念の男ではあった。クールだと思う人がいるのも、わかる。
ただ奴は信念の果てに“粛清”という手段を選んだ。どんな考えを持とうとも、そこだけは間違いなんだ。俺のような者をもうこれ以上出さぬ為にも！！改めてヒーローの道を俺は歩む！！！」
彼は真っ直ぐ前を見て、そう言った。心配だなんて、野暮な話でしたね。
ーーー
ーー
ー
「ハイ、私がきた。ってな感じでやってくわけだけどもね、ヒーロー基礎学ね！久しぶりだ少年少女！元気か！？」
ヒーロー基礎学のために来た運動場γ。始まりの挨拶が思っていたよりも勢いがなく、「ヌルッと入ったな」、「パターンが尽きたのかしら」とすら言われている。図星なのかどうかは知らない。それは割とどうでもいいです。今回の授業はレース感覚で行う救助訓練らしい。わかりやすくていいですね。
それぞれグループに順調に振り分けられる。初めの組は、緑谷くん、尾白くん、飯田くん、芦戸さん、瀬呂くんの五人。
「クラスでも機動力いい奴が固まったな」
「強いていうなら、緑谷さんが若干不利かしら……」
レースに関して様々な憶測が飛び交っている。私としては、緑谷くんがヒーロー殺しとの戦闘中に見せた動きが気になりますが……。
はてさて、どうなることやら。
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六時の虹(プロフ) - えだまめさん» 一気読みありがとうございます。本当に遅筆で申し訳ないです。更新を止めるつもりはないので、これからもよろしくお願いします！ (5月2日 21時) (
レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - めっっっちゃくちゃ面白かったです！！！！一気読みしちゃいました…！！！！更新頑張ってください応援してます…！！！！！ (4月26日 18時) (レス) id: cf2c26d9bd (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - かすかすさん» 寛大な言葉に感激してます……。更新は書き溜めながら途切れないようにしていくつもりなので、よければ温かく見守ってください……！ (3月24日 4時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
かすかす(プロフ) - 久しぶりの更新...！ありがとうございまふ！！！この作品大好きなので、六時の虹様のペースでいいので、どうか更新をお願いします......！頑張ってください...！ (3月21日 23時) (レス) @page18 id: 215a8e1465 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 六時の虹さん» おふ、、、久々の更新だあ 好きです。もちろん六時の虹様のタイミングでよろしいんですよ これからもファイトです！ (1月22日 17時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六時の虹 | 作成日時：2023年10月15日 19時
