第百十四話 ページ20
上鳴 side
いきなりぶっ飛んだことを言い始めた若藤に対して、全力で抗議した。……いや、全力は言いすぎたな。それでも身振り手振りで伝えようとは試した。
「でも、俺たちだけじゃぜってえ無理だし、」
『上鳴くん、私がいつcanで質問しましたか？』
「へっ？」
『できるできない、やるやらない、そんな話してないんですよ。ただ真っ直ぐ走れって言ってるんです』
いつものように笑ってる顔がいつも通りに受け取れない。すげえ圧を感じた。これ出来ないと殺されるんじゃないかってくらいに。
『選択肢はありません。合格したけりゃ私の言うこと聞いてください。もう一度言いますよ？向こうに向かって、真っ直ぐ走り続けてください』
「それは、Aのこと信じていいってこと？」
『さあ、お好きなように解釈してください。ただ一つ言えることは、こうしなきゃ落第です』
俺はあんまり若藤と関わりがあるわけじゃない。芦戸ほど仲良くないし、よく知らないだろうと言われてしまえばそれまで。
だけど、
「お前がこんな時に嘘つくような奴じゃないってことくらい知ってるぜ！任せろよ、絶対合格してやる！」
「アタシも！友達のこと信じる！」
そう啖呵を切った時、若藤はいつものようなニコニコ笑った顔ではなく、ふ、と口角をわずかに上げた。
『その言葉を待ってました』
その顔を見て、すげー美人だと改めて思った。
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六時の虹(プロフ) - えだまめさん» 一気読みありがとうございます。本当に遅筆で申し訳ないです。更新を止めるつもりはないので、これからもよろしくお願いします！ (5月2日 21時) (
レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - めっっっちゃくちゃ面白かったです！！！！一気読みしちゃいました…！！！！更新頑張ってください応援してます…！！！！！ (4月26日 18時) (レス) id: cf2c26d9bd (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - かすかすさん» 寛大な言葉に感激してます……。更新は書き溜めながら途切れないようにしていくつもりなので、よければ温かく見守ってください……！ (3月24日 4時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
かすかす(プロフ) - 久しぶりの更新...！ありがとうございまふ！！！この作品大好きなので、六時の虹様のペースでいいので、どうか更新をお願いします......！頑張ってください...！ (3月21日 23時) (レス) @page18 id: 215a8e1465 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 六時の虹さん» おふ、、、久々の更新だあ 好きです。もちろん六時の虹様のタイミングでよろしいんですよ これからもファイトです！ (1月22日 17時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六時の虹 | 作成日時：2023年10月15日 19時
