第百十話 ページ16
はてさて、実技テスト当日はあっという間にやってきた。時間があれば訓練場のデータを全制覇してやることもできたかもしれないが、まあこればかりは仕方がない。
筆記はどうしたって？舐めないでいただきたい。自己採点では全て９割以上を叩き出した。いくつかの採点ミスはあれど、これで赤点ということはまずないだろう。
さて、現在我々はコスチュームを着用してある場所に集められている。そこにいるのは担任の相澤先生やヒーロー基礎学の教師を務めるオールマイトだけではなく、ほとんどの先生が大集合している。ロボットを使う試験形態の場合、こんなに監督の先生は必要だろうか。そもそもカメラだらけの訓練場に、監督の先生がいる必要があるのか。
「入試みてぇなロボ無双だろ！！」
「花火！カレー！肝試し！！」
そんなことつゆとも考えずに盛り上がる上鳴くんと芦戸さん。そこに水を刺したのは、相澤先生の捕縛布の間からひょいと顔を出してきた校長先生だった。
「残念！！諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ！」
真っ先に思いついた感想は、「あ、やっぱり」の一言に尽きた。まあ実践的か否かと聞かれればその答えは圧倒的に後者だし、変更ということ自体になんら疑問は抱かない。
「というわけで……諸君らにはこれから、チームアップで、ここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう！」
風向きが変わってきた。
曰く、成績や動き、親密度諸々を踏まえて独断で決めたチームでテストを行うらしい。確かに、ヒーローは一人での仕事より何人かのチームで敵を捕縛することが多い。そういう部分も見据えてのことなのだろう。
正直、かなり面倒くさい。個人戦ならいくらでも暴れられるのに、チームとなるとその協力まで採点対象なのは確実だろう。随分疲れそうな試験だ。
一つずつ、チームと対戦相手が発表されていく。
そして私のチームは、芦戸さんと上鳴くんの３人チーム。相手は校長先生だった。
「がんばろーね、A！上鳴！」
「おうよ！体育祭優勝の若藤がいるんなら楽勝だぜ！」
『……そううまくいきますかねぇ』
嗚呼、嫌な予感がする。
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六時の虹(プロフ) - えだまめさん» 一気読みありがとうございます。本当に遅筆で申し訳ないです。更新を止めるつもりはないので、これからもよろしくお願いします！ (5月2日 21時) (
レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ(プロフ) - めっっっちゃくちゃ面白かったです！！！！一気読みしちゃいました…！！！！更新頑張ってください応援してます…！！！！！ (4月26日 18時) (レス) id: cf2c26d9bd (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - かすかすさん» 寛大な言葉に感激してます……。更新は書き溜めながら途切れないようにしていくつもりなので、よければ温かく見守ってください……！ (3月24日 4時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
かすかす(プロフ) - 久しぶりの更新...！ありがとうございまふ！！！この作品大好きなので、六時の虹様のペースでいいので、どうか更新をお願いします......！頑張ってください...！ (3月21日 23時) (レス) @page18 id: 215a8e1465 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 六時の虹さん» おふ、、、久々の更新だあ 好きです。もちろん六時の虹様のタイミングでよろしいんですよ これからもファイトです！ (1月22日 17時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六時の虹 | 作成日時：2023年10月15日 19時
