第五十話 ページ4
トーナメントの発表がやっと来た。やっと、というか、上鳴くんと峰田くんのくだらない企みがなければさっさと終わっていたはずである。対戦相手はミッドナイトがくじ引きで決めるらしい。たしかに一番公平な方法だ。
出来るなら決勝まで楽に勝ち上がりたい。体力も温存したいし、目立つための方法もゆっくり実践できる。ミッドナイトがいよいよくじを引くという時に、それを遮る者がいた。
「俺、辞退します」
声の主は尾白くん。いきなりすぎる。加えて普通ではあり得ないことに、会場に混乱が広まった。
「騎馬戦の記憶……終盤ギリギリまでぼんやりとしかないんだ」
「！？」
『(嗚呼、そういうこと)』
緑谷くんや尾白くんからの視線を感じる。ただ、それは私よりも心操くんに向いていた。
「チャンスの場だってのはわかってる。それをフイにするなんて愚かなことだってのも……！
でもさ！みんなが力を出し合い争ってきた座なんだ。こんなわけわかんないままそこにならぶなんて……俺は出来ない」
あまりにも真っ直ぐな目をしている。周りは本戦で成果を出せばいいとか、色々励ますが、彼のプライドが許さないと言う。
私のプライドは忍者になると決めた遥か昔に捨ててきたので、彼の気持ちはよくわからない。結局のところ、生き残ったやつが勝ち。この場合は結果を出したやつか。
尾白くんに感化されたのか、はたまた元々決めていたのか。Ｂ組の彼も棄権を申し出た。判断は主審のミッドナイトに委ねられるらしいが……
「そういう青臭い話はさァ……好み！！！庄田、尾白の棄権を認めます！」
『(好みで決めた……)』
そんなに簡単でいいのだろうか。二人の枠はＢ組の鉄哲くん、塩崎さんとやらに回るらしい。
あの二人、最後の最後で鉢巻かっさらった騎馬の人ですね。
ゴタゴタがようやくまとまって発表されたトーナメント。私の第一試合の相手は芦戸さんだった。さて、どうやって勝とうか。
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六時の虹(プロフ) - 梅干しさん» コメントありがとうございます！伊作の他にもちゃんと忍たまキャラ出すので、これからもこの小説をよろしくお願いします！ (10月16日 8時) (
レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - ルククさん» ありがとうございます！伊作はここで出すと決めてたので、そういう反応はめっちゃ嬉しいです！ (10月16日 8時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し - 伊作先輩だぁぁぁぁ！！！！めっちゃうれしぃぃぃ、ほんとこの後の展開気になる！いつも素敵な作品ありがとうございます！ (10月9日 23時) (レス) id: 3545da5797 (このIDを非表示/違反報告)
ルクク(プロフ) - うわぁぁ！伊作が出てきたぁぁぁぁぁあ！！！！めっちゃくっちゃ気になります！楽しみです！頑張ってください！ (10月9日 8時) (レス) id: 9d9335310e (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - みずみずさん» ありがとうございます！更新は途切れがちですが、必ず完結させますので、これからもよろしくおねがいします！夜更かしにはお気をつけて！ (10月5日 15時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六時の虹 | 作成日時：2023年1月20日 22時
