第七十二話 ページ26
『確かにこれは私ですね。いつの間に撮られていたんでしょう』
「「すっげえな、若藤！咄嗟に捕まえたんだろ！？」
切島くんが割り込んでくる。嗚呼、これそういう話ですか？
『見過ごせなかっただけなので……。結果が後からついて来ただけですよ』
「それでもすごいや！Aちゃん、本当にかっこいいなぁ」
これでもかと褒めちぎる麗日さんに、少しはにかむ様に笑ってから、ありがとうございます、と一言告げる。
計算済みだったとは言え、この反響は嬉しい誤算だ。
「体育祭の後だし、すげえ声かけられたんじゃねえか？」
『そうですね、確かにかなり呼び止められました。あれはそういうことでしたか……』
「Aちゃん、美人だもの。きっとみんな目に留まるのよ」
『……流石に少し恥ずかしいです』
梅雨さんの言葉に、頬を仄かに赤らめて目を逸らす。謙虚な人間であるアピールも忘れない。周りの人間からの評価は高い方がいいから。
そこで予鈴が鳴り、騒いでいた周りもぴたりと止まって席に着く。教室に入ってきた相澤先生は、包帯がすっかり取れていた。彼にとっては大したことではないらしいけど。
「今日の“ヒーロー情報学”、ちょっと特別だぞ」
特別、という単語に皆さん身構えるのがわかる。
彼の指す特別とは、小テストか特殊な実技訓練か。その辺りだと私は予想していたが、これを大きく裏切ってきた。
「コードネーム、ヒーロー名の考案だ」
「胸ふくらむヤツきたああああ！！！」
これはちょっと予想外。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
六時の虹(プロフ) - 梅干しさん» コメントありがとうございます！伊作の他にもちゃんと忍たまキャラ出すので、これからもこの小説をよろしくお願いします！ (10月16日 8時) (
レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - ルククさん» ありがとうございます！伊作はここで出すと決めてたので、そういう反応はめっちゃ嬉しいです！ (10月16日 8時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し - 伊作先輩だぁぁぁぁ！！！！めっちゃうれしぃぃぃ、ほんとこの後の展開気になる！いつも素敵な作品ありがとうございます！ (10月9日 23時) (レス) id: 3545da5797 (このIDを非表示/違反報告)
ルクク(プロフ) - うわぁぁ！伊作が出てきたぁぁぁぁぁあ！！！！めっちゃくっちゃ気になります！楽しみです！頑張ってください！ (10月9日 8時) (レス) id: 9d9335310e (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - みずみずさん» ありがとうございます！更新は途切れがちですが、必ず完結させますので、これからもよろしくおねがいします！夜更かしにはお気をつけて！ (10月5日 15時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：六時の虹 | 作成日時：2023年1月20日 22時
