第三十二話 ページ35
四限目終了後のお昼休み。
既にクラスメートたちは体育祭の話で盛り上がっていた。
やはりこの体育祭で活躍することはヒーローを目指す者にとっては大きな目標の一つらしい。
もちろん、私だって優勝を目指しに行く。
理由は二つ。
一つ目はクラスメート同様、ヒーローになるための糧として知名度を上げるため。
二つ目は、“私”という存在がいることをみんなに知らせるため。
画面越しでも良いから、私がいることを知って欲しい。
前世のことを覚えているのなら、私をきっかけに希望を持って欲しい。
それがたとえ私の自己満足な贖罪であったとしても、ここまで来たら貫き通したいものだ。
『(目立つのは性分にあいませんが…)』
やると決めたのならやらなければ。
ーーー
＿＿放課後。
出来るだけさっさと帰って、体育祭に備えて作戦を立てたいのですが、どうやら今日に限ってそうはいかないらしい。
「うおおお…何ごとだあ！？」
教室の前に群がる、人、人、人。
朝の満員電車のようにひしめき合う様子に頭が痛くなる。
「出れねーじゃん！何しに来たんだよ」
「敵情視察だろザコ」
峰田くんの当然の質問に暴言付きで答えるのは爆豪くん。なんというか、息をするように暴言が飛び出ますね、彼。
『“敵の襲撃を耐え抜いた”という情報があれば、様子だけでも見にきたくなりますよね』
同調を求めるようにそう言う私に、爆豪くんは一瞥をくれてから舌打ちをした。
そしてスタスタと扉の前まで行き……
「意味ねぇからどけモブ共」
爆弾を投下した。
早く帰りたいのには同感だが、それはちょっとどうかと思う。
「どんなもんかと見に来たが、ずいぶん偉そうだなぁ。ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい？」
「ああ！？」
緑谷くんと飯田くんがものすごい勢いで首と手を振って否定している。…いや、爆豪くんを止めようとしているのかも。どちらかわからないが、その様子が少し面白い。
それはともかく、紫髪の彼がどこのどなたかは知らないが、風評被害が過ぎるのでその言い方はやめて欲しい。
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六時の虹(プロフ) - もんちゃんさん» ありがとうございます！この夢主ちゃんやや捻くれてるというか、クセがあると思ってたのでそういってもらえると嬉しいです！ (2022年12月11日 20時) (
レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - めっちゃ夢主ちゃん好きです！！ (2022年12月8日 20時) (レス) @page46 id: a2e7ecf5df (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - 黒砂糖パフェさん» ありがとうございます！忍たまキャラは近いうちに必ず出すので、それまでこの小説に付き合っていただければ幸いです！ (2022年12月6日 22時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
黒砂糖パフェ(プロフ) - とても面白いです！早く忍たまのキャラが出てくるところを見てみたいです。頑張ってください！ (2022年12月5日 19時) (レス) @page44 id: ebc4dd80bc (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - (名前)カノンさん» コメントありがとうございます。パスワードをかけている作品は、お恥ずかしながら完全に更新が止まっているものでして…。それでもよければ、どうぞよろしくお願いします。 (2022年11月6日 23時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六時の虹 | 作成日時：2022年6月11日 17時
