第十八話 ページ21
「俺は同じ事言うのは嫌いだ。それさえクリアすればできることは多い。焦れよ、緑谷」
「っ、はい！」
元気いっぱいですね、緑谷くん。
「さて、急で悪いが今日は君らに学級委員長を決めてもらう」
「「「学校っぽいのキター！！」」」
こんなことでテンション上がるものなのか。周りはものすごい勢いで手を挙げている。
そして、手がしっかり聳え立っていたにも関わらず、相応しい人間に票を入れようという飯田くんの提案によって投票形式で決めることになった。
先生的には時間内に決まれば何でもいいらしい。
因みに、私はやるつもりは無い。
前世での経験はあるが、あの六人がいない中で学級委員長を務めても虚しくなるだけだ。
「折角誰かが票を入れてくれたのに…。俺は期待に応えられなかった！」
飯田くんは落ちていた。自分に入れておけば副委員長にはなれたのに。
それにしても、緑谷くんが委員長か。彼を軽視するつもりは無いが、多分向いてない。
個人的には飯田くんを推していたんだが。先ほども、彼の提案で投票形式に落ち着いたというのに。
人を引っ張る、というか、纏める才能があるように見えたんだが。あと、責任感も強いようだし。
『(…私には関係のないことですね)』
終わったことを気にしていても仕方がない。
その日の授業はやけに早く、しかし退屈に感じた。
ーーー
お昼の時間は食堂に行く。
美味しいと評判のランチラッシュの食事が食べられるのだから、行かないという選択肢はない。しかも、特待生権限で毎日一食分はどれもタダ。特待生万歳。
好物の天ぷらがのったうどんを注文して席を探すが…。
『(どこも空いてない…)』
「あ！なー、若藤！」
「コッチコッチ！俺たちと食べねえ？」
突然声を掛けられて咄嗟に振り返ると、そこにはクラスメートの切島君と上鳴君がいた。彼らは笑ってこちらに手を振っている。
『こんにちは。お二人の席に失礼しても宜しいですか？』
「気にすんな！仲良くなる良い機会だからな」
「俺も！」
雄英高校入学後初のクラスメートとの昼食だ。
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六時の虹(プロフ) - もんちゃんさん» ありがとうございます！この夢主ちゃんやや捻くれてるというか、クセがあると思ってたのでそういってもらえると嬉しいです！ (2022年12月11日 20時) (
レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - めっちゃ夢主ちゃん好きです！！ (2022年12月8日 20時) (レス) @page46 id: a2e7ecf5df (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - 黒砂糖パフェさん» ありがとうございます！忍たまキャラは近いうちに必ず出すので、それまでこの小説に付き合っていただければ幸いです！ (2022年12月6日 22時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
黒砂糖パフェ(プロフ) - とても面白いです！早く忍たまのキャラが出てくるところを見てみたいです。頑張ってください！ (2022年12月5日 19時) (レス) @page44 id: ebc4dd80bc (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - (名前)カノンさん» コメントありがとうございます。パスワードをかけている作品は、お恥ずかしながら完全に更新が止まっているものでして…。それでもよければ、どうぞよろしくお願いします。 (2022年11月6日 23時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六時の虹 | 作成日時：2022年6月11日 17時
