第六話 ページ6
入試から一週間。
未だ落ち込む。慰めてくれる人間がいるわけではないとはいえ、正直凹まずにはいられない。
どうしても、あの判断が最適だったのか分からない。
朝食の前に、ポストの確認。ここ最近の日課になってしまった。
何かがあって欲しいような、無くていいような複雑な心境でポストの中に手を突っ込む。
…何かが触れる感触。恐る恐るそれを手に取ると、何か硬いものが入った封筒だった。
震える手でそれを持ち、部屋に入る。
開けると、中からは丸い円盤のような機械が出てきた。が、特に何も起こらない。
『…？』
〈ん”〜〜、私が投影された！！〉
どうするべきかと首を傾げていると、機械からホログラムのような画面が現れ、そこにはオールマイトが映された。
〈すまないね。一般の生徒から発表していたら君に伝えるのが遅くなってしまった。それじゃ、早速結果発表と行こうか！〉
今になって心臓が変な音立てだした。
試験中はあんなにも静かだったと言うのに。
〈筆記は十分に合格ラインを達している。トップクラスさ。そして、おそらく気にしているだろう実技だが…〉
〈結果は52P。残念ながら、君よりも上の人間がいた〉
『(…嗚呼、矢張り…)』
当然覚悟はしていたが、実際に現実を突きつけられるとかなりくるものがある。
〈但し、それだけの場合の話。実は今回の入試、敵Pだけではない！
人助けした人間を不合格にしてヒーロー科なんてあってたまるかって話さ！綺麗事上等。ヒーローとはそう言う仕事！〉
〈救助活動P！しかも審査制！！雄英が見ていたもう一つの基礎能力！若藤A、55P！
文句なし、ぶっちぎり一位の合格さ。
来いよ、若藤少女！雄英が君のヒーローアカデミアだ！〉
そこで映像が切れた。合格した。しかも、一位で。色々な感情が押し寄せてくるが、気づけば私は声もなく泣いていた。
『(まずは、一歩前身ですね)』
封筒を指で撫でながら、そう思った。
早速伝えにいこう。そう思って、封筒を持って仏壇の前へ。
『父さん、母さん。受かりました…！』
バッ、と封筒を前に押し出して見せる。
届いてるかなんてわからない。わからなくていい。ただ、受かったと言う事実が嬉しくて仕方がなかった。
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六時の虹(プロフ) - もんちゃんさん» ありがとうございます！この夢主ちゃんやや捻くれてるというか、クセがあると思ってたのでそういってもらえると嬉しいです！ (2022年12月11日 20時) (
レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - めっちゃ夢主ちゃん好きです！！ (2022年12月8日 20時) (レス) @page46 id: a2e7ecf5df (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - 黒砂糖パフェさん» ありがとうございます！忍たまキャラは近いうちに必ず出すので、それまでこの小説に付き合っていただければ幸いです！ (2022年12月6日 22時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
黒砂糖パフェ(プロフ) - とても面白いです！早く忍たまのキャラが出てくるところを見てみたいです。頑張ってください！ (2022年12月5日 19時) (レス) @page44 id: ebc4dd80bc (このIDを非表示/違反報告)
六時の虹(プロフ) - (名前)カノンさん» コメントありがとうございます。パスワードをかけている作品は、お恥ずかしながら完全に更新が止まっているものでして…。それでもよければ、どうぞよろしくお願いします。 (2022年11月6日 23時) (レス) id: 6ed7129851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六時の虹 | 作成日時：2022年6月11日 17時
